最近登山をしていると体が重く感じるのはなぜだろう・・・
もっと登山中に体のパフォーマンスを上げたいけど、何かいい方法はないのかな・・・
こんな悩みに答えます。
<本記事の信頼性>
・筆者は登山歴9年。
・日本百名山をガイドやツアーなしで80座登った実績があります。
・背伸びをしない分かりやすい文章を心がけています。
登山に必要なのはカロリー補給だけじゃない
登山をしていて何となく体が重く感じたり、調子よく登れないなんてことはありませんか?
そんな時は登山に必要な何かが不足しているはずです。
登山をする時はシャリバテをしないように定期的に行動食を食べてカロリー補給をしましょうなどとよく言われます。
もちろん登山をすると普段の生活では考えられないほど多くのカロリーを消費するので、カロリー補給が大切なことは言うまでもありません。
でも、十分な食事を摂っているのに体の調子があまり良くなかったり、パフォーマンスが悪いと感じるようならば、もう少し視点を変えて、不足する栄養素にも目を向けてみる必要があります。
登山に必要な栄養素とは
登山をすることで失われるのは、単純にカロリーだけではありません。
細かく見てみると、登山に欠かせない栄養素はいくつかあります。
代表的なものは、炭水化物と鉄分とタンパク質の3つです。
もちろんこのどれもが普段の食事でも摂取することはできます。
でも、非日常的な運動である登山をすると、普段の食事だけではどうしても不足してしまいます。
なので登山中や普段の生活の中で、不足する栄養素を少しずつ補ってあげる必要があるわけです。
では次に登山で大切なこれらの3つの栄養素について、その特徴や効果的な摂取方法について解説していきますね。
炭水化物
まずは炭水化物です。
炭水化物と聞くと、敏感に反応してしまう人が多くないですか?
巷では痩せるために炭水化物ダイエットがとても流行っていることからも分かるように、炭水化物はダイエットにとって大敵だからです。
でも、山の世界では炭水化物ダイエットはご法度です😏
むしろ積極的に摂取するようにすべきです。
炭水化物は、そもそも人間に必要不可欠な三大栄養素のひとつです。
その役割はというと、主に体を動かすエネルギー源になります。
ハードな運動をする登山では大量のエネルギーを消費するので、エネルギー源となる炭水化物を多く摂取することはとても大切なことです。
炭水化物は、食事でしっかりと摂ることはもちろんのこと、行動食でもこまめに取り入れることがおすすめです。
食べ物なら、おにぎりやパン、いも類などがいいでしょう。
僕が個人的におすすめするのは、スティックパンです。
チョコチップが入っているヤツなんかだと飽きにくいので、特におすすめです。
お腹がすいたらパンの袋を持ちながら歩き、好きな時にスティックパンを取って食べるというのが、僕がよくやるスタイルです。
どうしても食欲がなくて食べたくないという時には補助食品に頼るのも全然アリです。
例えばこんなのはどうでしょう。
いずれにしても登山をする時には三食の食事とは別に、行動食として意識して炭水化物を摂るようにしましょう。
登山でいつもよりも多めに炭水化物を摂っても、そんなに心配はしなくてもいいですよ。
痩せることはありませんが、太ることもないので😁
それだけ登山はハードなスポーツだということです。
鉄分
次は鉄分です。
鉄分には酸素の働きをサポートするという重要な役割があります。
特に登山においては必要不可欠な栄養素となるので、注意が必要です。
登山は歩く時間がとても長くなります。
長時間の歩行をすると、足裏にかかる衝撃で赤血球が壊れていきます。
次第に酸素供給が追いつかなくなってきます。
するとどうなるか。
体内の酸素濃度が低下するので、高山病にかかりやすくなってしまいます。
また酸素は栄養素と結びついて、エネルギーに変換するという重要な機能があります。
だとすれば、体内の酸素が不足すると、発生するエネルギー量も少なくなることになります。
なので登山では十分な鉄分補給が必要となるわけです。
特に酸素濃度の薄くなる高山に登る場合は、鉄分不足が足かせになることがあるので、要注意です。
鉄分は食べ物だと、肉(特にレバー)や魚、卵などから摂ることができます。
でも肉や魚を登山中に摂取することはなかなか難しいので、普段から意識して摂るようにしたい栄養素です。
また、ビタミンCを多く含む果物を一緒に食べると、鉄分の吸収率がUPするといわれていますので、覚えておくといいですよ。
とはいえ、普段の食事だけでは鉄分が十分に摂れないという人も多いかと思います。
そんな人は、サプリメントを飲むのも有効です。
タンパク質
最後はタンパク質です。
タンパク質は筋肉や皮膚などの組織を構成する栄養素です。
そしてタンパク質を構成する成分はアミノ酸です。
アミノ酸がたくさんつながってタンパク質ができています。
つまりタンパク質を摂るということは、アミノ酸を摂るということです。
アミノ酸は激しいスポーツをするとエネルギーとして消費されるため、不足しがちになるといわれています。
登山も激しいスポーツのひとつにあたりますので、山に登るとアミノ酸が不足気味になります。
アミノ酸が不足すると筋肉量が減ったり、疲れやすくなるといわれています。
長い山行で徐々にアミノ酸が減っていくことになりますので、意識的に摂取していく必要があるわけです。
アミノ酸を摂取できる食べ物としては、肉や魚などがあります。
しかし肉や魚といったものは、登山中にはなかなか摂取できないのが実状です。
鉄分と一緒ですね。
なのでサプリメントなどの補助食品でアミノ酸を意識的に補給することが大切になってきます。
例えば、「アミノバイタル」あたりは登山者の間でも特に人気があります。
粉末タイプ、タブレット、ゼリードリンクと様々なタイプの商品が販売されていますので、好みにあわせて選ぶといいですよ。
まとめ
いかがでしたか。
今回は登山の三大栄養素といってもいい炭水化物、鉄分、タンパク質について、その特徴や効果的な摂取方法を解説してきました。
どの栄養素もバランスの良い食事をしていれば自然と摂れるものなので、普段は特に気にすることはありませんが、激しいスポーツともいえる登山をするとどうしても不足してしまうものなので、意識的に摂取する必要がありました。
「アミノバイタル」という商品は、登山をやっている人なら一度は目にしたことがあるくらい有名ですが、なぜ登山にアミノ酸の補給が必要なのかまでは、正直、僕は知りませんでした。
でも今回この記事を書くにあたって時間をかけて調べたおかげで、登山で必要な栄養素の知識をかなり身につけることができました。
しっかりと知識を身につけて適切な栄養補給をして登山にのぞめば、より万全な体調で歩くことができるはずです。
サプリメントを積極的に利用してこれからも楽しい登山を一緒にしていきましょう!
今回は以上です。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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