これから百名山に登ろうと思ってるけど、初心者でも無理なく登れる山ってないかな。
大菩薩嶺に登る場合の行き方やおすすめのコースがあれば知りたい。
こんな疑問にお答えします。
<本記事の信頼性>
・筆者は登山歴9年。
・日本百名山をガイドやツアーなしで80座登った実績があります。
・背伸びをしない分かりやすい文章を心がけています。
大菩薩嶺について
大菩薩嶺は、山梨県甲州市と北都留郡丹波山村にまたがる標高2,057mの山です。
日本百名山のひとつにも数えられています。
標高の高い上日川峠の登山口までは路線バスやマイカーが入ることができるので、比較的短時間で山頂にたどり着くことができます。
登山初心者でも安心して登ることができる山です。
また関東からなら距離も近く、アクセスも便利です。
また穏やかな山の稜線からは、美しい富士山の景色を見ることができます。
富士山を見るために登る山としても考えられます。
アクセス方法
一般的な登山口となる上日川峠登山口へのアクセス方法です。
※特急を利用する場合、新宿から甲斐大和駅までは約90分。ただし甲斐大和駅は急行や特急が停車しない駅です。新宿方面から来る場合は、大月駅で各駅停車に乗り換える必要があります。
※甲斐大和駅から上日川峠までのバスの乗車時間は約40分。運賃は1,000円です。1日5往復の便があり、ゴールデンウィークなどの連休には増便されることもあります。
公共交通機関でもマイカーでも関東からなら距離が近いので、日帰りでもとても登りやすい山です。
気軽に登れる百名山のためとても人気のある山です。マイカーで行く場合、休日は駐車場が満車になる可能性がありますので、できる限り早い時間に現地に到着するようにした方がよいでしょう。
登山初心者でも楽々登れる山です
大菩薩嶺は、登山初心者でも楽々登れる山です。
ポイントは、「アクセスがしやすい」と「コースが易しい」です。
先ほどの説明のとおり、アクセスしやすいということは、とてもポイントが高いです。
大都市近郊の山といっても、バス停もないような場所に登山口があるような山だと、タクシーやマイカーでしか行けなくなってしまいます。
マイカーを所有している人でも長距離や夜間、そして山道の運転に慣れていない人だと、どうしても敬遠してしまいますよね。
駅からタクシーに乗るといっても、バスも通らないようなところだと長距離になるので運賃がいくらかかるか分かりませんので、心配ですよね。
なので、公共交通機関だけで登山口まで行けるというのは、登山初心者にとってはとても重要なことです。
そしてもうひとつ初心者にとって登りやすくしている要因は、コースの易しさです。
登山口となる上日川峠は標高1,590mです。
大菩薩嶺の山頂の標高は2,057mなので、標高差は500m足らずです。
しかも危険箇所はほぼ皆無で、傾斜も比較的ゆるやかです。
コースタイムも往復で3時間半ととても短いです。
登山というよりはハイキングに近い感覚で登ることができます。
登山が初めての人でも登れそうですよね。
初心者におすすめのコース
初心者におすすめのコースはひとつです。
上日川峠登山口を出発して、
山小屋の福ちゃん荘に着いたら分岐を右へ行き林道を歩いて
→大菩薩峠
→賽の河原
→雷岩
→大菩薩嶺
→雷岩
→唐松尾根を下って福ちゃん荘に戻る
→上日川峠
こんな周回ルートで登るのが大定番です。
逆の時計回りで登っても大差はありません。
お好みでどうぞ。
登山にある程度慣れている人であれば、大菩薩嶺に着いたらその先の丸川峠まで行き、大菩薩峠登山口まで下るというルートもあります。
ちなみに大菩薩峠登山口に下りた場合、最寄りの駅は塩山駅になります。行きの甲斐大和駅とは異なりますので、念のため。
はじめてのテント泊にもおすすめ
登山初心者の話とは少しズレますが、大菩薩嶺ははじめてのテント泊登山にもおすすめできる山です。
理由は、登山口からテント場までの距離が短いからです。
登山を始めると、
「自分もいつかはテントを担いで登山をしたい」
と思いますよね。
でも、実際にテントやら寝袋、衣類、食器類やら何やらを詰め込んだ重いザックを背負って山に登るというのは、かなり大変なことです。
初めてだと結構ビビります。
少なくともザックは15kgの重さになります。
これを担いで何時間も山を登る最初のうちはかなりしんどいです。
なので、テント泊初心者には登山口からテント場が近い山がおすすめなのです。
幸いなことに、大菩薩には登山口から近くにテント場が2ヶ所あります。
ひとつは、バスを降りた上日川峠登山口の目の前にあります。
なんと徒歩0分です。
トイレはテント場のすぐ横にありますし、水場も道路を挟んだ向かえのロッヂ長兵衛の水場を使うことができるので便利です。
もうひとつは上日川峠から30分登った先にある福ちゃん荘のテント場です。
こちらももちろんトイレと水場が用意されていますので、安心です。
どちらのテント場も目の前に山小屋があるというのも安心ですよね。
初めての登山で大菩薩に登ったら、そのうちテント泊の装備を揃えてまた大菩薩に帰ってきましょう。
同じ山なのにまったく違う山旅を楽しむことができますよ。
ちなみに僕はどちらも経験済みです。
真夜中にテントのすぐ隣で鹿が鳴いていたのがとても印象的でした。
テント泊をすると、大自然の中に身を委ねているんだという感覚を味わうことができました。
まとめ
いかがでしたか?
登山初心者でも比較的簡単に登ることができる大菩薩嶺の登山について書いてみました。
大菩薩が初心者におすすめな理由は、「アクセスのしやすさ」と「コースの易しさ」でしたね。
おすすめのコースは、大定番の上日川峠から大菩薩峠、雷岩、大菩薩嶺と周回するルートでした。
また、大菩薩はテント履く初心者にも優しい山でしたよね。
初めて大菩薩に登ったら、ぜひ今度はテント泊の装備を揃えてテントを張りに行ってみてください。
同じ山なのにまったく異なった体験ができますよ。
ほんと、大菩薩は気軽に行けるのがいいですよね!
今回は以上です。
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