車の運転のコツが分かると登山が楽しくなります

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登山の移動手段として、車を使う機会は多いです。

これから登山を始めようとしている人やこれから車でも登山をしようかと考えている人もいるかと思います。

慣れない長距離移動や山道の運転、真夜中の運転などに不安を抱えているはずです。

この記事を最後まで読んでいただくと、車で登山をする場合のハードルがグッと下がりますので、どうぞお付き合いください。

<この記事の信頼性>

  • 筆者は登山歴9年です。
  • これまでツアーやガイドを利用しないで、日本百名山を80座登ってきた実績があります。
  • 休日ドライバーですが、毎年登山を中心に年間2万キロ超運転しています。
  • 背伸びをしないで、なるべく分かりやすい記事を書くように心がけています。

高速道路での車の運転のコツ

車で登山をしようとすると、基本的に長距離を走ることになります。

大都市近郊の比較的近くの山であっても、片道100Km〜200Km走ることは普通にあります。

これが長距離ともなると、例えば東京から白山や立山まで行こうとすれば、片道400Kmを超えます。

当然、高速道路を走る区間が長いので、高速道路を上手に走るコツを習得することは、車で登山をする上で、最低限の必要なことになります。

それでは、具体的にポイントごとに解説をしていきます。

左側走行車線を走ること

なるべく左側の走行車線を走るようにしましょう。

そもそも高速道路に限らず道路を走るときは、走行車線を走らなければいけないと、道路交通法(20条)に定められています。

右側の追い越し車線を走っていいのは、前の車を追い越すときだけで、追い越したら速やかに走行車線に戻らなくてはいけません。

高速道路でよく見かけるのが、追い越し車線をずっと走り続ける車です。

まだ速度が早ければいいのですが(いや、よくはありません)、ゆっくりと走っている場合です。

これは運転初心者に限らず、高速道路の走行に慣れていない人に多いようです。

とても迷惑なので、やめましょう。

遅かれ早かれ、後ろからあおられるのがオチです。

あおり運転をされると、精神的にかなり参るので、気をつけたほうがいいですよ。

沈んだ気持ちで運転するのは、危険です。

先は長いことを忘れないでくださいね。

スピードを出さないこと

目的地が長距離となると、少しでも時間を短縮しようとして、どうしてもスピードを出してしまいがちです。

当たり前ですが、速く走ったほうが早く着くに決まってます。

でも、必要以上にスピードを出しているときってどうなんでしょう。

車の安定感は悪くなりますので、左右にブレやすくなります。

そうすると、ハンドルを小まめに調整しなくてはいけませんよね。

また、スピードが出ていると、下り坂のカーブや追い越しのときに、体が緊張します。

知らないうちに手に汗をかくことになります。

つまり、スピードを出すと心のゆとりがなくなるので、どっと疲れがたまります。

長距離走行には向いていませんよね。

焦る気持ちをおさえて、スピードは控えめに走るのが、コツですよ。

エンジンブレーキを上手に使うこと

エンジンブレーキを使うとは、どういうことでしょうか。

長い下り坂でよく使う、ローギアに変速して走るというのもそのひとつですが、今は高速道路での話をしています。

アクセルワークで速度調節をするということです。

具体的にどうすればいいかというと、

下り坂にさしかかったら、アクセルを離してください。

そのままアクセルを踏んでいると、どんどんスピードが上がって、前の車に追いついてしまいます。

これが走行車線だとしたら、間違いなくブレーキを踏むことになります。

そうならないように、アクセルを離して惰性で走るのです。

アクセルを踏んだり離したりの繰り返しをすることは、車の速度を一定に保つという効果もあります。

加速したり減速したりの回数が多いよりも、速度が一定に保たれたほうが、体が疲れにくいというのは、分かりますよね。

ぜひエンジンブレーキを上手に使って走るようにしましょう。

あと、話が少しズレますが、一定の速度で走れない車が多いことが、渋滞をつくる大きな原因となっています。

自分の車が渋滞の原因とならないようにしたいですよね。

渋滞にハマったら素直に諦めること

これは主に帰りの際の話になりますが、渋滞にハマったら素直に諦めること、というのを実践してみて下さい。

山は基本的に遠いので、いくら早く帰ってきても、大都市に近づくと、どうしても渋滞にハマってしまいます。

そしたら、まず諦める心を持ってください。

急いでもロクなことはありませんから。

では、逆に急ぐとどうなるか。

少しでも車と車の間に隙間ができると、すぐに車線変更をするようになります。

あなたが車線変更をすると、入り込んだ場所の後ろにいる車は大抵ブレーキを踏みます。

そしてさらにその後ろの車もブレーキを踏みます。

これが連鎖すると、さらに渋滞は悪化しますので、やめましょう。

また無駄な車線変更は、渋滞の原因を作るだけでなく、事故のリスクも高まります。

渋滞していると、車の合間を縫うようにして後ろからバイクが走ってきます。

バイクは車のことなんかお構いなしに、命懸けで走ってきます。

あっ、前が空いたから車線変更しようとしたら、

ゴツン!

なんてことも珍しくありません。

じっとしていましょう。

あと、渋滞したときは、ぜったい左側の走行車線にいたほうがいいですよ。

渋滞が始まると、なぜか多くの人が右の追い越し車線の方に移っていきます。

「追い越し」という言葉から連想して、追い越し車線に移ると早く先に進めると思い込んじゃうんでしょうかね。

それじゃあ、みんなが追い越し車線に移動すると、どうなりますか?

追い越し車線が進まなくなり、走行車線が進むようになりますよねぇ。

バカですか?と言いたくなります。

なので、渋滞したら車線変更をせずに、走行車線をひたすらキープする、ということを忘れないでください。

諦めてじっとしているのが、一番疲れませんから。

高速道路の運転のコツはこのくらいにして、次は山道の運転で注意することをお話します。

山道での車の運転のコツ

長かった高速道路が終わって、しばらく普通の道を走ると次は山道に入っていきます。

不安なのは、やっぱり夜ですよね。

登山は早朝スタートが基本なので、行きは真夜中の山道を走っていくことがほとんどでしょう。

夜の山道ドライブのコツを説明しますね。

座席の背もたれを少し立てる

山道に入ると、急なカーブや暗くて狭い道を通ることが多くなり、どうしても前をのぞき込むようにして運転するようになります。

そうなる前に、事前に座席の背もたれを少し立てるようにしましょう。

真夜中は基本ハイビームを使用する

山道に入ると、街灯などもほとんどなくなり、前方の視界が悪くなります。

カーブの多い道や崖の上の道を走ることもあるので、ライトは必ずハイビームにしましょう。

でも、前方から対向車が来るのが分かったら、すぐにロービームに切り替えましょう。

ただでさえ視界の悪い山道なのに、前方から眩しいハイビームで照らされたら、たまったもんじゃないですよね。

あと当たり前ですが、同じ車線に自分の前に車がいたら、ロービームに切り替えてくださいね。

あなたのハイビームの光は前の車のルームミラーに映って、とても眩しいですからね。

原則ライトはハイビームにしつつも、周りに車がいたらロービームに切り替えましょう。

簡単ですよね。

動物が歩いているかもしれない

山道は真夜中に動物が歩いていることも結構あります。

暗くて怖いからと、先を急いでスピードを出すと、急に目の前に鹿が現れてドキっとするなんてことも決して珍しいことではありません。

動物を引いてしまうととてもショックですし、大きい動物の場合、車のボンネットがぐちゃぐちゃになることもあります。

先を急ぐ気持ちは分かりますが、動物がいるかもしれないという意識を常に持って運転するようにしましょう。

カーブの前ではしっかり減速しましょう

カーブの前ではしっかりと減速しましょう。

街中での運転には慣れているけど、山道はど素人という人は特に注意してください。

山道のカーブをなめてはいけません。

特に下りながらカーブする場所は、特に注意が必要です。

下り坂での減速は、あなたが思っている以上に時間がかかります。

市街地や首都高のカーブと同じ感覚で走っていると、痛い目に遭いますよ。

ものすごいスピードで走っていくのに、カーブで反対車線に大きくはみ出してしまう車をよく見かけます。

とても危険ですしダサいので(笑)、山道のカーブでは余裕を持ってしっかりと減速するように心がけてください。

長い下り坂ではエンジンブレーキを使う

山道を走っていると、長い下り坂に遭遇することが多くあります。

よく見かけるのが、ずっとブレーキランプがついている車です。

むかし教習所で教わったフェード現象ペーパーロック現象というのを覚えていますか?

下り坂でずっとブレーキを踏み続けていると、そのうちブレーキが効きにくくなったり、最悪まったく効かなくなるというものです。

私は経験をしたことがありませんが、事故のニュースでたまに聞きますよね。

事故は起きなくても、ブレーキパッドの消耗を早めてしまいますので、山道の下り坂ではなるべくエンジンブレーキを使うようにしましょう。

後ろから近づいてくる車はすぐに譲る

後ろから速い車が近づいてきたら、すぐに譲りましょう。

山道に慣れていないと、怖いことがたくさんあります。

  • 真っ暗で怖い
  • 道が狭くて怖い
  • カーブがきつくて怖い
  • 長いトンネルが怖い
  • 高いところを走っていて怖い

こんな感じでしょうか。

怖いとどうしてもスピードが遅くなりがちです。

そうすると、後ろから速い車に追いつかれることが多くなります。

もし追いつかれたら、最短距離かつ最短時間で譲ってあげてください。

すぐに譲らないと、ずっと後ろにつかれることになります。

そのプレッシャーに耐えられる人はそのままでどうぞ(笑)

でも、後ろの人にとても迷惑なので、早めに譲りましょう。

山道も長いので、ストレスは極力減らすようにしたいものです。

まとめ

車で登山に行く時の車の運転のコツについて解説してきました。

おさらいをしましょう。

高速道路では、極力左側の走行車線を走るようにしましょう。

エンジンブレーキを上手に使いながら一定の速度を保って走ってください。

帰りに渋滞にハマったら、諦める心を持ちましょう。

山道では、基本的にハイビームを使うようにし、常に動物の存在を意識しましょう。

下り坂のカーブは、なかなかスピードが落ちないので、早めにしっかりと減速しましょう。

長い下り坂ではエンジンブレーキを使いましょう。

フットブレーキの多用は、重大な事故の原因になります。

後ろから速い車が来たらすぐに譲りましょう。

いかがでしたか?

車で行く登山のイメージが持てましたか?

車の運転は慣れが必要なので、この記事を参考にして、少しずつ高速や山道での運転に慣れていってください。

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