登山には帽子が必需品です。選び方のコツやおすすめのタイプは?

初心者
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登山をするには帽子が必要だということを聞いたけど、調べると沢山の種類の帽子があるし、どういう風に選んだらいいか分からないな。

これから登山を始めようと思っている人や登山初心者の中には、こんな風に考えている人はいませんか?

この記事では、登山用の帽子を選ぶ際のポイントやおすすめの帽子について詳しく解説します。

この記事のテーマ

登山には帽子が必需品です。選び方のコツやおすすめのタイプは?

登山には帽子が必需品です。

登山用の帽子を選ぶ前に、そもそも登山に帽子が必要になる理由を理解しておく必要があります。

なぜ必要なのかが分かれば、どの様に選んだらいいかも自ずと分かるからです。

熱中症にならないために

登山者が多い夏山の季節は、熱中症のリスクが高まります。

温暖化の影響で最近は秋山でも真夏の様な暑さの日があるので、注意が必要です。

熱中症は、疲労や睡眠不足、湿気が多いことなどが原因の場合もありますが、登山においては直射日光を浴び続けることが原因になることが多いです。

木々に囲まれた樹林帯を抜けて山の稜線上に出ると、上部を遮るものが何もなくなります。

晴れた日には長時間炎天下の中、直射日光を浴び続けることになります。

帽子をかぶって直射日光を避けないと、徐々に頭部の体温は上がっていき、熱中症になるリスクが高まります。

熱中症になると様々な症状が現われます。頭痛や目まい、吐き気、多量の発汗、顔面の紅潮、筋肉の痙攣などです。

それが進行すると、今度は汗が出なくなって発汗による体温調節ができなくなってしまいます。

ひどくなると昏睡状態に陥り、死にいたるケースも少なくありません。

たとえ死に至らなくても、山の中で身動きが取れなくなると、遭難ということになります。

熱中症にならないためにも、とにかく体を冷やすことが重要です。

登山では帽子をかぶることで直射日光から頭部を守り、体温が上昇するのを抑えられます。

つばの大きな帽子をかぶれば、直射日光が当たる面積を減らすことができます。

通気性のいい帽子をかぶれば、体温の上昇を抑える効果がアップします。

登山の際に帽子をかぶることは熱中症対策になります。

日焼け防止

標高が1000m上がるごとに紫外線は10%増えると言われています。

2000m上がれば20%、3000m上がれば30%です。

2000mや3000mというのは、登山であれば普通に歩く高さなので、日焼け対策は必須ですね。

日焼け対策には、UVカットクリームを塗ったり、ネックゲイターを首に巻いたり、タオルで首や顔まわりを覆うといった方法もあるかと思いますが、やはり基本は帽子をかぶることです。

熱中症予防と同じく、つばの大きい帽子、特にハットが有効です。

直射日光を浴びる範囲が少なくなるからです。

あと、コレは裏技になるのですが・・・

ハットをかぶった上に黒い虫除けネットをかぶるというものです。

色が黒いので浴びる紫外線を減らしてくれますし、ネットなので通気性がよく、熱も中にこもらないんです!

これはキャップの時よりもハットとの組み合わせの方が相性がいいです。

ハットだとつばが広いので、ネットが広がって顔と丁度いい距離を保ってくれるからです。

ちなみに、この装備で歩いていると、すれ違う登山者によく羨ましがられます^_^

もちろん虫除けネットは、山でよく悩まされる虫対策としてもとても有効です。

ぜひ試してみてください。

絶対にオススメです。

防寒具として

登山で帽子が活躍するのは、何も暑い時ばかりではありません。

当然、防寒具としての役割もあります。

山では夏であっても朝晩になるとかなり冷え込みますので、防寒対策が必要になります。

動体の方はフリースやダウンジャケットなどを着ると思いますが、頭の方の防寒も抜かりなく。

体内の熱は、案外頭からも抜けていくということを知っていますか?

帽子をかぶることで、防寒の効率がアップするということを忘れないでください。

秋や冬であれば、寒いのでニット帽をかぶるかもしれませんが、夏でも防寒具として帽子をかぶるという意識は大切です。

一寸先は闇です。

山で急に体調が悪くなったり、怪我をして身動きが取れなくなったとしたら、どうしますか?

救助が来るまで待たなくてはいけませんよね。

夜通し、運が悪ければ何日もの間、山の中にとどまらなくてはいけなくなります。

生き残るためには、食料も当然大事ですが、体を冷やさないということも同じくらい大切なことです。

秋冬に比べて防寒具が少なくなりがちな夏山の場合は、特に注意が必要です。

帽子は防寒具であるという認識を、今一度持ってみてはどうでしょうか。

怪我を防ぐために

登山道には多くの障害物が立ちはだかっています。

地面には石や岩、木の根っこ、穴、ぬかるみなどが次々と現れてきます。

ですので、登山中はつまずいたり転んだりしないように、基本的に下を向いて歩きがちになります。

特に初心者のうちはその傾向が強いようです。

でもそこは大自然の中です。

一旦立ち止まって上を向けば、木の枝が四方から張り出しているでしょうし、大きな岩が頭のすぐそばまで来ているかもしれません。

そこを立ち止まらずにひたすら地面ばかりを見て歩いていたとしたら、どうなるでしょうか。

恐らく、グサっ、ゴツっ、という衝撃が頭に走るに違いありません。

そうなんです。

登山道を歩いていると、本当によく頭をぶつけるんですよ、コレが。

この記事を書いている時点で、もう山には9年登っています。

頭上は危険がいっぱいということは、百も承知なのですが、毎年一度や二度は登山中に頭をぶつけます😂

なので、私は登山をする時は必ず帽子をかぶるようにしています。

帽子をかぶっていなかったら、頭を切って怪我をしていただろうなと思うことが本当に多いです。

山で怪我をしたら、どうするか。

規模の大きな山小屋であれば夏の間のみ臨時の診療所が開設されていることもありますが、開いていたとしても短期間ですし、治療も応急処置的なものになります。

下山してからでないと、まともな治療は受けられないと考えた方がいいです。

ぜひ、怪我を未然に防ぐという意味でも、登山では帽子をかぶるようにしてください。

登山用の帽子の種類と特徴

ハット

登山用の帽子というと、首で固定するためのひもがついたハットを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

テレビや雑誌でも山ガールが可愛らしいハットをかぶってるからですかね。

実際山に行くとハットをかぶっている人は多いです。

山ガールからすると、ファッション的な要素もあるのかもしれませんが、やはり360度つばがあることがミソです。

すなわち直射日光をよける範囲が広いというのが、一番のメリットになります。

一方デメリットは、視界が狭くなりがちなことや風で飛ばされやすいレインウェアのフードをかぶった時につばが邪魔になるので相性が悪いといった点になります。

また、雨が降る可能性がほぼない、晴れた日の日帰り登山であればオススメなのが、麦わら帽子です。

通気性は、数ある帽子の中でもトップクラスです。

あと、番外編として、日焼け防止のところで紹介した虫除けネットの利用をハット場合はオススメします。

キャップ

実は登山に慣れてくると、ハットよりもキャップをかぶっている人の方が多いような気がします。

標高が高くてより厳しい環境の山に登るとなると、風は強くなりますし、岩場の連続した険しい登山道を歩くことが多くなってきます。

そうすると、視界をさえぎらない風で飛ばされにくいといった特徴を持ったキャップの方が何かと便利であることは間違いありません。

実際、私もここ数年はずっとキャップを愛用しています。

トレッキングにはハットを、本格的な登山にはキャップをかぶるという基準にすると分かりやすいかもしれませんね。

ニット帽

ニット帽は、山でも基本的に秋や冬にかぶるものと考えていいでしょう。

状況によって、生地が薄いものと分厚いものを使い分けると便利です。

また、気温が低くて風の強い時には耳まで隠れるものをかぶることをオススメします。

以前、10月の頭に北アルプスの燕岳から常念岳まで歩いたのですが、何時間もの間、稜線上はずっと強風でした。その時はたまたま耳まで覆えるニット帽をかぶっていたお陰で、何とか持ちこたえることができました。

また、目の荒い生地のものは通気性がよく、汗をかいても蒸れにくいですが、比較的保温性が低いというデメリットがあります。

一方、目の細かいものは通気性は劣りますが、保温性が高いというメリットがあります。

あと、内側がフリース素材のものだと、肌触りがとても良くてかぶり心地がいいですよ。

ウール特有のチクチクするのが苦手な人には特にオススメです。

同じニット帽でも、いつどういう山に行くかによって上手に使い分けたいところですね。

まとめ

登山をすると頭部は長時間直射日光にさらされたり、雨に降られたり、木の枝や岩などの障害物にぶつかったりします。

こういった外部から来る頭部への様々なダメージを軽減するために、登山では帽子をかぶることが必要になります。

帽子には熱中症予防、日焼け予防、防寒具としての装備、怪我を防ぐといった様々な役割があることが分かったと思います。

登山での帽子の役割をしっかりと理解すれば、いつどういうタイプの帽子が必要になるかが自ずとわかってくるはずです。

ぜひベストな選択をして、快適な登山を楽しんでください。

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