これから登山を始める人は、
登山での正しい歩き方を事前に知っておきたいと思う人が多いはずです。
また、もう登山を始めてるけど、もう少しスマートに登山道を歩けないか
と感じている人もいると思います。
この記事はこのような登山初心者の人に向けて書いています。
最後まで読んでいただけると、初心者から少しレベルアップができますので、お付き合いください。
<この記事の信頼性>
- 筆者は登山歴9年。
- これまで日本百名山をガイドやツアーなしで80座登ってきた実績があります。
- 背伸びをしない分かりやすい文章を心がけています。
一定のペースを保てない
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登山初心者の人で、まずやりがちなことは、一定のペースを保って歩くことができない、ということです。
これは過去の私に対しても言ってあげたいことです。
特に年齢の若い人は、中高年の人に比べて体が元気で体力もあります。
なので登山をしたことがない人でも、最初からグイグイとものすごい勢いで登っていく人をよく見かけます。
でも先は長いんですよ。
日帰りできる山であっても、それなりに標高のある山であれば、片道3〜4時間はかかります。
しかも平坦な道はあまりなく、そのほとんどは登り続けなくてはいけません。
冷静に考えてみてください。
いつも普段あなたが乗っている駅のエスカーターの横にあるあの長い長い階段を。
あれを3〜4時間登り続けるとしたら、気が滅入りませんか(笑)
でも、山を登るということは、そういうことなんです。
昔の自分にも本当に言ってあげたいです。
何度登っても最初のうちは分かりませんでした。
一定のペースを保てずに、急いでどんどん登っていくと、大抵少し先ですぐに休憩をする羽目になります。
さっき抜かしたはずの、ゆっくり歩いていた中高年の人に追い抜かれることになるでしょうね、
きっと😙
で、あんな年配の人に抜かれて悔しくなり、また急いで登ることになります(爆)
そんで、またすぐに休憩。
また、抜かれて・・・
これを永遠と繰り返しますか?
登山は競走ではありませんので、抜きつ抜かれつつ、お互い励まし合いながら、ゆっくり登るようにしましょう。
そうすれば、きっといい出会いがありますよ。
山では一期一会がとても多いのも楽しみのひとつです。
急がずにゆっくりと一定のペースで登るようにしてください。
休憩を取りすぎる、時間が長い
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先ほどの一定のペースを保って歩けないことと関係するのが、休憩を取りすぎる、そしてその時間が長い、ということです。
登山道をガツガツと登っていくとすぐに休憩をするので、自然と休憩をする回数も増えてきます。
そして、初心者にありがちなのが、長い時間休憩をしてしまうということです。
お昼休憩ならば、30分や1時間くらい長く取るのもアリですが、小休止にしては長すぎでしょ、って話です。
登山を始めたばかりのころは、行動食を選ぶことや食べることが楽しくて、ついついすぐに休んで食べてしまいがちです。
また、慣れないうちは、水分も喉が渇いてから取るという人も多いので、休憩でやることが多くなってしまいます。
行動食を食べたり水分補給というのは、休憩の時というよりは、むしろ歩きながら小まめにした方がいいです。
時間がもったいないので、小休止はせめて5分くらいにとどめておきましょう。
さっきの話じゃないですが、あまり休憩ばかりしていると、ゆっくり歩いている中高年の人にまた抜かされますよ(笑)
私の場合、小休止では基本的に座りません。
一度座ってしまうと、立ち上がるのが億劫になるし、立って休憩をした方が結局は疲れないことが、経験的に分かっているからです。
また、時間も5分程度で済ませます。
座った場合と一緒で、休む時間が長くなると、再び歩き始めるのが億劫になるし、結局は意外と疲れます。
行動食や水分はできるだけ歩きながら取り、休憩は短めに、というのを一度取り入れてみてください。
そうすれば、休憩は少なくて済むし、疲れにくくなりますよ😃
これは登山の基本なんですが、実は結構できていない人が多いです。
参考までに。
人の後をついて歩いてくる
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登山初心者にありがちなのが、人の後ろをついて歩いてくる、というものです。
登山では、登山道の中であれば、基本的にどこを歩いても大丈夫です。
なので、自分が歩く道は自分で決めて歩くようにしましょう。
なんかカッコいいですね(笑)
登山をしていてよく出会うのが、
私が歩いたところをそのままなぞるようにして、後ろからついて歩いて来る人です。
ある程度は仕方がないと思いますが、
ウソみたいにずっとついて来る人が、意外と多いんです。
よく見ると、
歩き方がまだおぼつかなかったり、
自分で足を置く場所を考えて歩いていないようです。
登山道でなくても、普通の道でもそうだと思いますが、
後ろにへばりついて歩かれるというのは、あまり気分のいいものではありません。
いつも登山道を何となく歩いているとしたら、
「自分だったらここに足を置く」
というふうに、自信を持って歩けるように普段から訓練をしてください。
そうすれば初めて歩く道で前に人がいない時でも、自力で歩いていけるはずです。
別にロッククライミングの話をしているわけではありません。
ごく普通の登山道の場合の話ですよ^_^
常に登り優先だと思っている
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少し登山をかじった人によくありがちなのが、
「登山では常に登り優先だ」と思い込んでいることです。
確かに原則はこれでいいのですが、
いつもこのルールを守っていると、うまくいかないことがあります。
結論からいうと、
「その時の状況によっては下りの人を先に行かせてあげることも必要だ」
ということです。
それでは具体的な話をしましょう。
以前、北アルプスの奥穂高岳に登ったときの話です。
山頂直下の穂高岳山荘を過ぎると、すぐに有名な垂直のハシゴが登場します。
秋の三連休で、ものすごい数の人が山頂を目指して登っていました。
しかし、それと同時に山頂から降りてくる人の数もかなりのものでした。
下りの人はずっと待っていて、登りの人が譲らないので、まったく降りれる気配がありません。
そのうち、
「どこかで登る人が譲らないと、いつまでたってもこっちは降れないよね」と
ひとり上から叫ぶ人がいました。
とても分かりやすい例ですよね。
登山中は常に状況をみ見て、場合によっては、下りの人を優先的に歩かせてあげましょう。
登りの人を待たせて、下りの人が降りていくのを見ても、
「登りが優先じゃね?」とは、もう思わないですよね。
周りを見ないで歩いている
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周りを見ないで歩いている。
これも初心者でよくありがちな歩き方です。
改善方法は、「登山中は周りをよく見て歩く」ということです。
では、具体的な話をします。
山を登っているときは、どうしても下を向いている時間が長くなります。
登山道には岩や木の根っこなどの障害物が多く、地面を見ながら慎重に歩く必要があるからです。
当然のことですね。
でも、いつも下だけ見て歩いている人は、一度立ち止まって周りを見渡してみてください。
後ろからあなたを追い抜こうしているけど、できずにあなたのペースに合わせて歩いている人はいませんか?
登りの人が多すぎて、下りの人が降りれずにずっと待っていたりはしませんか?
ふと頭上を見上げると、鋭くとがった岩や大きく張り出した木の枝はありませんか?
周りが見えると、他の人へのちょっとした気遣いができます。
また、ケガや事故を未然に防ぐことができるようになります。
ぜひ一度立ち止まって周りを見ながら歩く癖をつけてみてください。
歩き方のレベルが上がると、登山も楽しくなりますので、おすすめです。
まとめ
登山で上手に歩くには、以下の点を注意しながら歩くといいです。
- 一定のペースを保てているか
- 休憩を取りすぎてないか、時間が長くないか
- 人の後をついて歩いていないか
- 常に登り優先だと思っていないか
- 周りを見て歩いているか
ひとまずこれができるだけでも、だいぶレベルアップできるはずです。
歩き方のレベルが上がると、登山がより楽しくなります。
ぜひ試してみてください。
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