【はじめてでも大丈夫】北アルプス登山の初心者におすすめの山3選

初心者
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少しでも登山をかじったことがある人であれば、自分もいつかは北アルプスの山に登ってみたいと思うのではないでしょうか。

でも、北アルプスと聞くとなんだかハードルが高いと感じるのも事実かと思います。

「憧れの北アルプスの山に登ってみたいけど、どこの山から登ればいいか知りたい」

「北アルプスの山で初心者でも無理なく登れる山があれば教えてほしい」

このような疑問にお答えします。

<この記事の信頼性>

・筆者は登山歴9年。

・これまで日本百名山をガイドやツアーなしで80座登ってきた実績があります。

・背伸びをしない分かりやすい文章を心がけています。

北アルプス登山の初心者にとっておすすめの山とは

まず最初に押さえておきたいのが、北アルプス初心者が登りやすいのはどういう山かということです。

ポイント

・歩く道がやさしい

・日帰りがしやすい

・もしくは一泊すれば余裕を持って登れる

・簡単に絶景を見ることができる

ざっとこんな感じではないでしょうか。

ハシゴや鎖場が多いルートは、そこを通過することばかりに意識がいってしまって、登山そのものを楽しめないはずです。

せっかく北アルプスの山に登るのだから、楽しみながら登りたいですよね。

歩く時間だってそうです。

1日に10時間以上も歩くロングコースをいきなり歩いたらどうですか?

つらい経験をしたという記憶しか残らないでしょう。

あと北アルプスの醍醐味のひとつは、なんといってもすばらしい景色を堪能できることです。

ですので、道がやさしくて短時間で無理なく登れる、しかも絶景を拝める山。

そんな山がオススメです。

唐松岳(2,696m)

まず最初にご紹介するのは唐松岳です。

おすすめポイント:ゴンドラとリフトで楽に標高を稼げる

唐松岳をオススメするいちばんのポイントは、やはり乗り物に乗れるということです。

登山口の駐車場から徒歩数分のところにゴンドラの駅があります。

八方アルペンラインの入口です。

ここでゴンドラに乗り、その後リフトを2つ乗り継ぐと、そこはすでに標高1,830mです。

一気に1000m以上標高をかせぐことができます。

残りの標高差は、866mです。

同じく北アルプス入門の山といわれている燕岳の標高差が1,260mです。

(燕岳登山については、こちらの記事で詳しく書いています。)

唐松岳がいかに登りやすい山かが分かるかと思います。

おすすめプラン:日帰りもしくは唐松岳頂上山荘に一泊

八方アルペンラインの最後のリフトを降りると、そこから唐松岳山頂まで登りが4時間、下りが3時間です。

朝一に出発すれば十分日帰りが可能です。

日帰りもいいですが、山頂近くに唐松岳頂上山荘がありますので、ここで一泊すると、ゆったりと贅沢な登山をすることができますよ。

それに小屋に泊まれば、1日に歩く時間がぐっと減りますので、体力の消耗も少なくて済みます。

翌日の下山も楽しみながら歩くことができるはずです。

そして下山後のお楽しみもあります。

麓には温泉がたくさんありますので、ぜひ入ってから帰りましょう😄

コース解説

簡単にコースの解説をしておきますね。

唐松岳へは有名な八方尾根をひたすら登っていくことになります。

最終リフトを降りると、きれいに整備された木道が八方池まで続いています。

八方池からは、美しい白馬岳の姿を眺めることができます。

よく旅行の写真で見かけるアレです😆

ここまでは観光客も多くいます。

八方池を過ぎると、木道もなくなり登山道を歩くことになります。

八方尾根はまっすぐ緩やかに登っていくので、少し単調に感じるかもしれません。

そんな時は、すばらしい周りの景色を見ながら頑張りましょう。

あと唐松岳はガスりやすい山です。

私が登ると毎回ガスります😅

でも、そんな時は雷鳥を探してみてください。

以前登った時は、登山道のど真ん中を雷鳥が横切って行きましたよ。

周りの登山者と一緒にとても盛り上がったのを覚えています。

乗鞍岳(3,026m)

次にご紹介するのが、北アルプス最南端に位置する乗鞍岳です。

おすすめポイント:バスを降りたらすでに2,700mの世界

乗鞍岳のおすすめポイントは、バスを降りたらすでに2700mの世界に立てるということです。

富士山の富士宮口の五合目で2,400mですので、いかに高いところまでバスで行けるかが分かるかと思います。

あと300m登れば乗鞍岳の山頂に着くことができます。

たった300m登っただけで、3,000級の山の山頂に立てるところは、乗鞍岳の他にはありません。

なので、乗鞍岳は初心者でも簡単に登れる山です。

ただし注意しておきたいのが、高山病です。

最初から一気に標高を上げるので、高山病になるリスクはかなり高いです。

症状には個人差がありますが、あまりにも頭痛や吐き気がひどいようならば、無理をせずにすぐに下山をするようにしてくださいね。

せっかく来たのにもったいない気はしますが、山は逃げません。

また次の機会に来ればいいだけです。

高山病は命に関わる問題です。

甘くみてはいけません。

高山病については、こちらの記事で詳しく解説しています。

おすすめプラン:日帰りで行けます

先ほどの説明のとおり、乗鞍岳はバスを降りてたった300m登るだけで山頂に立つことができます。

ですので、基本は日帰りで十分です。

ちなみに2,700mより高いところに山小屋は2つあります。

標高が高いので、夜になると星空がとてもキレイだと聞きます。

ゆっくり星空を楽しみたい人や山頂でご来光を見たいという人は小屋に泊まるのもいいかもしれません。

そして下山したら、温泉に入りましょう♨️

麓の乗鞍高原の駐車場の向かえには、「湯けむり館」という立派な温泉施設があります。

また、近くには有名な白骨温泉もありますので、そちらに行くのもいいかもしれません。

あとお昼ごはんにオススメのお店をご紹介しておきますね😏

「喫茶メープル」です❗️

乗鞍高原駐車場のすぐそばにあります。

ボリューム満点の定食メニューが豊富にあります。

登山の後には最高です。

お昼の営業時間は11時から14時です。

閉まるまでに下山しましょう。

詳しくは、

「乗鞍高原 メープル」でググってください。

コース解説

コースの解説をしておきますね。

むずかしい道はまったくありません。

標高2,700mの畳平バスターミナルを降りると、道幅がとても広くてごくなだらかに傾斜した砂利道を歩いていきます。

車がすれ違えるほど広いので、登山道という感覚はありません。

40分ほどテクテクと歩くと、乗鞍岳肩ノ小屋に到着です。

あまりにもあっさりと着いてしまうので、休憩すら必要がないかもしれません。

肩ノ小屋を過ぎると、登山道が始まります。

火山特有の岩や砂利の多い道になりますので、スリップに注意してください。

やや傾斜の強い道を50分ほど登っていくと、山頂の剣ヶ峰に到着です。

なんと1時間30分で3,000mの山に登頂です(^。^)

晴れていれば、山頂からの景色は最高ですよ。

西側を向けば御嶽山がドッシリとそびえ立っているのが見えます。

北側を向けば、穂高連峰槍ヶ岳が見えます。

運がよければ、遠く東側には富士山が見えるかもしれません。

短時間でこれだけの絶景に出会うことができるのが乗鞍岳の最大の特徴かもしれません。

高山病のリスクはありますが、とても気軽に登れる山ですので、ぜひ北アルプス登山の導入として登ってみてください。

涸沢(2,309m)

最後にオススメするのは、涸沢(からさわ)です。

最初に断っておきますが、涸沢は山ではありません。

奥穂高岳や北穂高岳に登る途中にある場所のことをいいます。

上高地の河童橋からは、まるで絵画のように美しい穂高連峰が見えますよね。

あの穂高連峰のちょうど反対側にあるのが涸沢です。

おすすめポイント:時間をかければ誰でも絶景に出会える

涸沢の1番のおすすめポイントは、「時間さえかければ誰でも絶景に出会うことができる」ということです。

登山の技術やレベルは関係ありません。

登山道にむずかしい所はないからです。

片道6時間の道のりを地道に歩いていけば、誰でもあの美しい「涸沢カール」の景色を目の当たりにすることができます。

夏に行けば、新緑と残雪の白とのまばゆいばかりのコントラストに目を奪われます。

秋に行けば、「山岳紅葉の最高傑作」ともいえる涸沢カールの紅葉🍁を拝むことができます。

そうなんです。

涸沢に行けば、山に登らなくてもここの景色を見るだけで満足してしまうほどの絶景が待っているんです😆

そして、涸沢ヒュッテのテラスで生ビール🍺を片手におでん🍢をつついたら、もう何もいりません。

お腹いっぱいで完全にノックアウトです😁

私はほぼ毎年涸沢に行きますが、何度行っても飽きません。

ぜひ初心者の人には足を運んでもらいたいです。

絶対に北アルプスが好きになりますよ。

おすすめプラン:涸沢の山小屋で一泊しよう

涸沢に行く場合は、涸沢ヒュッテ涸沢小屋に泊まりましょう。

涸沢までは、上高地から登りで6時間、下りで5時間かかります。

しかも登山口となる上高地は、通年マイカー規制が敷かれています。

駐車場から上高地までのバスも片道30分ほどかかります。

そんでもって休憩時間も入れると・・・

とても日帰りなんてムリですよね😅

涸沢に行く際は、山小屋にでも泊まって、ゆっくり涸沢カールの景色を堪能してから帰ってくださいね。

コース解説

ここでも簡単にコースの解説をしておきますね。

上高地バスターミナルでバスを降りて5分ほど歩くと、あの有名な「河童橋」に到着です。

ここからがスタートとなります。

登山コースは、前半と後半に大きく分けることができます。

時間は前半3時間、後半3時間です。

前半は、ほぼ平坦な砂利道を歩くことになります。

そして1時間おきに山小屋があります。

山小屋は「明神館」、「徳澤園」、「横尾山荘」の順番にあり、先に進むほど山小屋テイストが強くなっていきます。

山小屋は、休憩をしたり歩くリズムをつかむのにちょうどいいです。

横尾山荘を過ぎるといよいよ後半戦のスタートです。

またほぼ平坦な道を1時間ほど歩くと、本谷橋に到着です。

沢の水で顔を洗ったりすると、気持ちがいいですよ。

この先から登り始めるので、ここでしっかりと体を休めておきましょう。

本谷橋を過ぎると、ようやく本格的な登りがスタートします。

2時間ほどかけて涸沢までひたすら登っていきます。

でも道が本当によく整備されているので、難なく登っていけます。

キレイに石の階段が作られています。

段差が小さく、しかも足の置き場は平たくなっています。

特に下りの際のヒザへの負担が少なくなります。

こんなに歩きやすい登山道を私は他に知りません。

初めて登る人はきっと感動するでしょう。

こんなこともあり、北アルプス初心者におすすめの山に涸沢を入れることにしました。

ぜひはじめての人に歩いてもらいたいからです。

まとめ

いかがでしたか?

北アルプス初心者におすすめの山を3つご紹介しました。

ポイントはこうでしたね。

ポイント

・歩く道がやさしい

・日帰りがしやすい

・もしくは一泊すれば余裕を持って登れる

・簡単に絶景を見ることができる

唐松岳、乗鞍岳、涸沢とどれもとても魅力的な山です。

それでいて、初心者にもとても登りやすく手の届きやすい山でもあります。

これから北アルプスの山にチャレンジしようと考えている人は、ぜひ足を運んでみてください。

北アルプスに足を踏み入れると、グッと世界が広がりますよ、必ず😆

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