霧ヶ峰の登り方【コロボックルヒュッテと鷲ヶ峰ヒュッテは外せない】

百名山
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・霧ヶ峰に登ろうと思っているけど、おすすめの登り方を知りたい

・霧ヶ峰におすすめの山小屋があれば教えてほしい

本記事ではこんな疑問にお答えします。

最後まで読んでいただくと、ただ山頂に立つだけではない霧ヶ峰登山の本当の楽しみ方がイメージできるようになります。

<本記事の信頼性>

・筆者は登山歴9年。

・日本百名山をガイドやツアーなしで80座登った実績があります。

・背伸びをしない分かりやすい文章を心がけています。

霧ヶ峰はこんな山

霧ヶ峰は八ヶ岳の北西部に位置し、麓に白樺湖を従える高原です。

日本百名山のひとつとしても数えられています。

登山としてはとても楽に登れる山なので、百名山の初期段階で登る山としておすすめです。

霧ヶ峰は、最高峰の車山をはじめ、蝶々深山や鷲ヶ峰などの峰々と八島湿原などの高層湿原からなっています。

霧ヶ峰のハイキングコースは多彩で、車山肩や強清水、八島高原などを拠点にコースを様々に組み合わせて歩くことができます。

霧ヶ峰へのアクセス

霧ヶ峰へのアクセス方法をご紹介します。

公共交通機関でも車でもアクセスが可能です。

<公共交通機関の場合>

JR中央本線上諏訪駅からアルピコ交通(路線バス)白樺湖・車山高原・霧ヶ峰線で約45分で車山肩に到着。

公共交通機関で行く場合、上諏訪駅からのバスの本数が少ないので、事前にダイヤを確認しておく必要があります。平日は休日に比べてさらに本数が少ないです。

ちなみに、上諏訪駅からタクシーを利用すると、約35分で6,500円ほどです。

3〜4人での移動ならタクシーもアリかもですね。

<車の場合>

中央自動車道諏訪ICから県道40号線(ビーナスライン)経由で20km約30分で車山肩に到着。車山肩に無料駐車場あり。

車の場合は、諏訪湖方面から霧ヶ峰高原方面へ向かうルートと白樺湖経由で霧ヶ峰へ上がっていくルートを選ぶことができます。

いずれのルートでも必ず通るビーナスラインは、のびやかな高原道路なので、ドライブをするのに最適です。

車で行くとより楽しめるのでオススメです。

霧ヶ峰はのんびりと周回して登ろう

正直なところ、霧ヶ峰の山頂に立つだけなら、最短45分で着くことができます。

ただただ1日でも早く百名山を達成したいという人ならそれでもいいかもしれませんが、登山として楽しんで登るのであれば、霧ヶ峰はゆっくりと味わって歩いて登りたい山です。

車山肩を起点に車山山頂、蝶々深山、屋島湿原を巡って周回するコースが特におすすめです。

1周約10kmでコースタイムは4時間ほどです。

適度なアップダウンと景観の変化に富んでいるので、運動にもなるし飽きもこないので霧ヶ峰を楽しむのにもってこいのコースです。

おすすめの季節は夏です。

特に7月中旬頃になると黄色いニッコウキスゲの大群落がそこら中に見ることができ、毎年多くの人で賑わいます。

また夏は、透き通るような青空と霧ヶ峰を覆い尽くす圧倒的な緑とのコントラストが、まばゆいほどに目に飛び込んできます。

これこそが霧ヶ峰の醍醐味といえると思います。

こんなにもすばらいい景色を前にして短時間で帰ってしまうのはあまりにももったいないので、ぜひ宿泊をしたり山のカフェでティータイムを取りながら、ゆっくりとした時間を過ごしてみましょう。

コロボックルヒュッテでのティータイムは外せない

出典:EmilyDiary

コロボックルヒュッテは車山肩にある山小屋です。

山小屋なのですが、併設するお洒落なカフェがとても人気です。

霧ヶ峰に行った際には、ぜひ立ち寄ってお茶をしましょう。

木の温もりが感じられるお洒落な店内で過ごすもよし、霧ヶ峰の大パノラマが目前に迫る開放的なテラス席で過ごすもよし。

店内のカフェルームは、灯油ランプや薪ストーブ、馬車の車輪を利用したカフェテーブルなど、クラシックな雰囲気が漂うすてきな空間に仕上がっています。

外のテラス席とはまた違った落ち着いた静かな時間を過ごすことができます。

一方、オープンテラスは、まさに霧ヶ峰の特等席です。

ゆるやかに起伏する霧ヶ峰の山並み、その山肌を覆い尽くすまばゆいばかりの緑、そして青く透き通る空。

そんな景色を見ながら風を感じながら優雅なひと時を過ごせるのが、オープンテラスです。

コロボックルヒュッテのカフェは、都会のカフェにはない特別な景色と時間を味わえるとっておきの場所です。

代表的なメニューは、厚切りトースト、手作りケーキ、サイフォンコーヒー、ボルシチあたりです。

サイフォンコーヒーは、「カップ1杯半」の量で提供されます。

「1杯目は至福に浸るために、もう半杯はその余韻を楽しむために」との小屋のご主人の想いが込められています。

下の写真は実際に僕がヒュッテで注文したメニューです。

シナモンの厚切りトーストにサイフォンコーヒー、ラムミルク、手作りケーキです。

マグカップはヒュッテ自前のものでとてもお洒落ですよね。ちなみにカフェ内の売店で購入することができます。

コロボックルヒュッテは車山肩にあるので、霧ヶ峰に着いたその足で行くのもいいですし、帰りに立ち寄るのでもいいですよね。

次にご紹介する鷲ヶ峰ヒュッテとセットでぜひ利用したい施設です。

ちなみに僕は霧ヶ峰に来るとコロボックルヒュッテに必ず寄ります。

宿泊はおもてなしの鷲ヶ峰ヒュッテがおすすめ

出典:下諏訪温泉公式ホームページ

ケーキを食べたりコーヒーを飲んだりするのはコロボックルヒュッテがおすすめでしたが、宿泊するなら鷲ヶ峰ヒュッテがおすすめです。

鷲ヶ峰ヒュッテは山小屋ではありますが、正確にはオーベルジュという位置づけになります。

つまり宿泊施設付きのレストランです。

なので、宿泊ではなく料理がメインになります。

料金は、1泊2食付きで13,800円からです。

鷲ヶ峰ヒュッテは冬季も営業していて、スノーシュー散策ガイド付きのプランなども用意されています。

一部の休業期間を除いて、一年中楽しめる山小屋でもあります。

宿泊施設について

鷲ヶ峰ヒュッテは、多くの登山客を詰め込んで雑魚寝状態で泊まる一般的な山小屋とは全く異なります。

1日の宿泊の定員は6名、2組までとしています。

しかも完全予約制です。

ご夫婦二人で営む小屋であり、お客さんに心のこもった十分に行き渡ったサービスを提供するには、この数が精いっぱいということのようです。

部屋はもちろん個室で、お茶受けのお菓子まで用意されています。

お風呂もあり、トイレは水洗式ではないものの「全くの無臭」でとても清潔に掃除されています。

ホテルに近い山小屋といったところです。

登山をしなくても泊まるだけでもとても満足のできるお宿です。

食事について

オーベルジュというだけあって、鷲ヶ峰ヒュッテのメインはなんといっても食事です。

ヒュッテのご主人は、昔東京のフランス料理店での修行経験のあるプロの料理人です。

豪華なフランス料理ではなく、誰でも気軽に食べられてしかも心からホッとするような家庭的なフランス料理。

そんなご主人の優しくて温かな心のこもった料理が提供されます。

なので夕食、朝食ともにとても幸せな気分になります😊

内容は泊まってからのお楽しみと言いたいところですが、少しだけ紹介しておきますね。

上の写真は僕が実際に泊まった時の夕食です。

小さな黒板にメニューが書かれています。

フランス料理のミニコースです。

生ハムとサングリア

舌平目のマスタードソース

シェフ厳選の珍しいお酒も頼むことができます。

なかなかお店では見かけない珍しいドイツのビール。

本当に美味しいので、泊まったら絶対に飲んでください😆

朝食はアメリカンブレックファーストです。スクランブルエッグにソーセージとフランス直輸入のチーズ。それに熱々の焼き立てパン。

「焼き立てなら誰が焼いても美味しいですよ」とシェフは謙遜していましたが、ホテルの朝食に出てくるようなパンでした。

フレッシュジュースやハロッズの紅茶も出てきます。

朝食もとても心が温まる料理で本当に満足できます。

宿泊とは別に予約が必要になりますが、ランチにシェフ特製のインドカレーを注文することもできます。

これもカレー専門店も顔負けの本格的な味なので、おすすめです。

おすすめ山行プラン

最後に霧ヶ峰に登る場合のおすすめプランをご紹介します。

霧ヶ峰は日帰りで行ける山ですが、宿泊を伴うと、とてもいい思い出になるので、できれば1泊で行くことをおすすめします。

<霧ヶ峰を堪能する(1泊2日)>

(1日目)

車山肩を起点に車山山頂、車山乗越、蝶々深山、八島湿原と進み鷲ヶ峰ヒュッテに宿泊。

(2日目)

鷲ヶ峰ヒュッテから御射山ビジターセンター、沢渡を経由して車山肩に戻る。コロボックルヒュッテで極上のティータイム。

上記は電車とバスでいった場合のおすすめコースです。

車の場合は、1日目はゆっくりと来てまずは鷲ヶ峰ヒュッテに泊まります。2日目は霧ヶ峰をぐるっと周回してお昼頃にまた鷲ヶ峰ヒュッテに戻ってきて、ランチに特製インドカレーを食べて帰るというのがおすすめです。

※レンタカーで車を借りて霧ヶ峰に行こう。

>>タイムズレンタカーで車を探す

>>ニッポンレンタカーで車を探す

<美ヶ原とセットで登る(1泊2日)>

(1日目)

八島ヶ原を起点に御射山ビジターセンター、沢渡、車山肩、車山山頂、と周回し、八島ヶ原に戻ってきて鷲ヶ峰ヒュッテに宿泊。

(2日目)

鷲ヶ峰ヒュッテからビーナスラインを経て美ヶ原へ。

霧ヶ峰と美ヶ原は近いので、セットで登ることもできます。

ただし、霧ヶ峰と美ヶ原を結ぶバス路線がないため、車での移動が前提となります。

美ヶ原については、別の記事でご紹介します。

まとめ

いかがでしたか?

霧ヶ峰をただ百名山のひとつとしか考えないのは非常にもったいないことだということが分かったかと思います。

ただ山頂に立つのが目的なら、霧ヶ峰と美ヶ原と蓼科山は行こうと思えば1日で登ることは可能です。

でもせっかく行くんだったら、そこでしか体験できないことをめいっぱい堪能して帰りたいですよね。

霧ヶ峰には今回ご紹介したことの他にも魅力的なものはたくさんありますが、少なくとも鷲ヶ峰ヒュッテとコロボックルヒュッテをおさえておけば後悔することはないはずです。

霧ヶ峰に登る際は、ぜひお立ち寄りください。

では今回は以上です。

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