瑞牆山と金峰山はすぐ近くの山だから、一度にまとめて登れるのかな。
一緒に登るとしたら、どのように登るのがオススメなんだろう。
こんな疑問にお答えします。
<この記事の信頼性>
・筆者は登山歴9年。
・これまで日本百名山をガイドやツアーなしで80座登ってきた実績があります。
・背伸びをしない分かりやすい文章を心がけています。
瑞牆山と金峰山は別々に登るのがオススメです
これから百名山を登ろうと考えている人やすでに登っているけど、瑞牆山と金峰山にはまだ登っていないという人はいるかと思います。
百名山に登り始めると、はじめのうちは難易度が低い山や自宅からのアクセスが近い山を選んで登ることが多くなります。
瑞牆山はまさにそういう山のひとつです。
そしてせっかくだからと、瑞牆山のすぐ近くにある金峰山も一緒に登ろうと考えるものです。
もちろん1度に2つとも登ることが悪ことではないですし、もし登れるのならそれはそれで楽しいのかもしれません。
でも実際は、登山経験の浅い人や初心者の人にはかなりハードルが高いはずです。
瑞牆山はコースタイムが短く初心者でもそれほど難しくないですが、金峰山はそうはいきません。
金峰山は、登山に慣れた人でも日帰りで登るとなると結構シンドい山になります。
ですので、瑞牆山と金峰山は1度に一緒に登るのではなく、別の機会に分けてひとつずつ登る方が無理なく登れるのでオススメです。
瑞牆山の登り方については、こちらの記事で解説しています。
では次に金峰山に登るルートを具体的にご紹介しますね。
金峰山に短時間で登るなら大弛峠からがオススメ
金峰山に登るには大弛峠、瑞牆山荘、廻り目平の3つの登山口が考えられます。
代表的な登山口は、大弛峠と瑞牆山荘になります。
その中でも、金峰山に短時間で登るなら大弛峠から登るのがオススメです。
大弛峠は、車で行ける日本で最も高いところ(2,360m)にある峠です。
ちなみに、富士山の吉田口五合目(2,300m)よりも高いところにあります。
金峰山の標高は2,595mですので、標高差は235mしかないことになります。
しかも大弛峠から金峰山山頂までのコースタイムはら2時間半、休憩を入れても5時間もあれば往復することができます。
瑞牆山に登るのとほぼ同じくらいの時間ですよね。
後述の瑞牆山荘登山口から登ると山頂往復で7〜8時間かかるので、短時間で手軽に金峰山に登りたいなら、大弛峠から登るのがオススメといえます。
登山道についてですが、標高差は少ないものの何度かアップダウンを繰り返しながら山頂に向かうことになるので、思ったより疲れるかもしれません。
ちなみに大弛峠から金峰山山頂までは小屋はありません。
山頂から15分降ったところに金峰山小屋があります。
金峰山にじっくり登るなら瑞牆山荘からがいい
前の項では、大弛峠から登るコースをご紹介しました。
大弛峠から登ると手軽に金峰山に登ることができます。
ただし、手軽に登れる分物足りなく感じる人もいるかもしれません。
なので、金峰山にじっくり登りたいというのなら、瑞牆山荘登山口から登るのをオススメします。
登山口から金峰山山頂までの標高差は1,100m、コースタイムは往復7時間です。
大弛峠から登る場合と比べると、かなりハードであることが分かりますよね。
日帰り登山も歩く時間が7〜8時間くらいになると、結構シンドいものです。
でも時間をかけて登ると充実感や達成感も多くなるので、じっくりと登りたい場合は、瑞牆山荘登山口から登るのがいいでしょう。
さて、具体的なルートの紹介です。
瑞牆山荘登山口をスタートして、50分くらい登ると富士見平小屋に到着です。
ここで瑞牆山へのルートと分岐しますので、金峰山方面へ向かいます。
富士見平小屋を過ぎてさらに1時間登ると大日小屋に到着です。
大日小屋は素泊まりのみの小さな山小屋です。テント場もありますが、30張程度でこじんまりとしています。
大日小屋からさらに30分ほど登ると、大きな大日岩に到着です。
岩の上に登ると視界が開けます。
すぐそばには瑞牆山を、そして南アルプスの甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山を見ることができます。すべて百名山ですよね。
大日岩を越えてしばらく登ると森林限界に達します。
そのまま稜線を進むと千代の吹上と呼ばれる場所に着きます。
稜線の南側にあたる山梨県側は岩壁が切れ落ちているので、通過の際は注意が必要です。
千代の吹上からさらに稜線をひと登りすると、有名な五丈石と山頂に到着です。
お疲れ様でした。
ここまで来ると瑞牆山がはるか下に見えます。
ずいぶんと遠くへそして高いところまで登ってきたなと思うはずです。
瑞牆山は近いようで意外と遠いなと思うに違いありません。
登山経験が浅いうちは、瑞牆山と金峰山は別の機会にひとつづつ登るのをオススメします。
瑞牆山と金峰山を1度に一緒に登るなら山小屋を利用しよう
瑞牆山と金峰山を別々に登る場合を前提として、金峰山に登るルートをご紹介してきました。
でも、体力に自信があるから自分は2つの山を一度に登ってしまいたいと思う人もいるかと思います。
また、百名山のコンプリートを目指していて、少しでも効率よく登りたいと考えている人も実は多いと思います。
そんな人は、一泊して1日に一座ずつ登るというのも全然アリだと思います。
例えば、こんなプランで登ってみてはどうでしょうか。
<プラン①>
1日目は瑞牆山に登り、富士見平小屋に宿泊もしくはテント泊。2日目に日帰りで金峰山をピストン。
富士見平小屋は電気が通っていないので、夜はランプの明かりで過ごすとても雰囲気のいい小屋です。
水場は小屋のすぐ近くにあり、年中水量が豊富なので山の天然水が飲み放題です。
テント場は80張のスペースがあり、広くて快適です。登山口から近いので、テント泊初心者にもオススメです。
<プラン②>
初日は金峰山山頂まで登り、金峰山小屋または大日小屋に宿泊。翌日は富士見平まで下山し瑞牆山をピストンする。
金峰山小屋は小屋のご主人こだわりの食事が好評のようです。山小屋とは思えないオシャレな夕食を食べられるそうですよ。
大日小屋のテント場は狭いけれど、頭上は開けていて、夜空の星空鑑賞にはとてもいいテント場だという口コミも。
どちらのプランも興味をそそられますよね🤣
私は泊まりで行ったことがないので、1度金峰山小屋で絶品の夕食を味わってみたいです。
まとめ
いかがでしたか。
瑞牆山と金峰山は近くてすぐ隣どうしです。
百名山を登っている人であれば、一度にまとめて登ってしまいたいと思いますよね。
登山経験がそれなりにある人や体力に自信がある人は、一度にまとめて登っても問題ありません。
でも、登山経験がまだ浅い人ならば、別の機会にそれぞれ登ることをオススメします。
なぜなら、金峰山は遠いしコースタイムも長いので、意外と骨の折れる山だからです。
金峰山を単体で登る場合のオススメのコースは以下の2つです。
①時短で登るなら大弛峠から
②じっくりと登るなら瑞牆山荘登山口から
無理をせず、あなたに合ったプランで登山を楽しんでください。
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