こんにちは。
今回は、登山初心者でも比較的簡単に登れてしまう蔵王について書いてみます。
百名山を始めようとしていて、初心者でも登れそうな山を探している人や蔵王についての情報を簡単に知っておきたいという人向けに解説しています。
2分で蔵王についてのインプットができますので、最後までお付き合いください。
<本記事の信頼性>
・筆者は登山歴9年。
・日本百名山をガイドやツアーなしで80座登った実績があります。
・背伸びをしない分かりやすい文章を心がけています。
蔵王山について
まずは蔵王という山について簡単に触れておきます。
蔵王は、宮城県と山形県の南部の県境にそびえる山々のことを指します。
蔵王という名前の単独の山があるわけではありません。
刈田岳、地蔵山、三宝荒神山、五色岳などの峰を総称したものです。
百名山の蔵王に登るとすると、連峰最高峰の熊野岳(1,841m)が蔵王山ということになります。
そして宮城県側の部分が「宮城蔵王」、山形県側の部分が「山形蔵王」と呼ばれます。
蔵王温泉やスキー場がある山形蔵王の方が比較的栄えているようです。
アクセス
蔵王山の登山口は地蔵山か刈田岳の2択です。
電車やバスのチケットの手配が面倒という人や時間管理をしないで山に登りたいという人は登山ガイドツアーがおすすめです。
新幹線を降りた先は車で自由に移動したい、ドライブも楽しみたいという人は、レンタカーも利用しましょう。
御釜とコマクサを見ながらのんびりと歩こう
蔵王の名物といえば、噴火口の「御釜」ですよね。
見た目のインパクトが強いので、山に興味のない人でも一度は御釜の写真を見たことがあるはずです。
御釜は遊歩道といってもいいくらい広い登山道を歩きながら簡単に見ることができます。
途中で記念写真を撮りながら、のんびりと歩いて行きましょう。
また蔵王の稜線上は火山特有の植物が育たない「岩礫地帯」です。
そんな厳しい環境でも、地面深くに根を生やしてたくましく可憐な花を咲かせる植物が生育しています。
高山植物の女王ともいわれる「コマクサ」です。
燕岳や乗鞍岳、岩手山などでもこの花を目にすることができます。
植物など到底咲きそうにもない細かい砂利の下から生えて花を咲かせている姿は、いつも驚かされます。
まだ見たことがない人は、ぜひ自分の目で確かめて写真にも収めておくといいですよ。
登山コースについては、説明するほどのことはありません。
ロープウェイを利用して地蔵山から山頂を目指すのか、それとも車で蔵王ハイライン(有料道路)を走って刈田岳の方から御釜を見ながら登るのか2択です。
どちらから登っても片道1時間もかからないのでとても楽チンです。
とはいえ、ここは1,800mを超す山の上です。
麓とは気温差が大きいですし、風が吹けば強風にさらされます。
なので、夏といえども防寒具やレインウェアは常備するようにしましょうね。
冬の樹氷も見に行こう
夏山シーズンに御釜やコマクサを見にいくのも蔵王に登る楽しみのひとつですが、冬の名物「蔵王の樹氷」も見逃せません。
蔵王の樹氷は、同じく百名山の八幡平の樹氷と並んで有名です。
冬に麓からロープウェイに乗って樹氷高原駅で降りれば、そこは一面樹氷の世界です。
そして天気が良ければ、一緒に登山もしてみましょう。
北アルプスの様に冬になると全く立ち入ることのできない山が多い中、冬でも楽しめる蔵王は、とてもお得な山だと思います。
ただし、気を付けたいのは、そこは厳しい冬山だということ。
ひとたび吹雪けばホワイトアウトになることもあるので、天候の判断は慎重にして行きましょうね。
晴れて天気がよければ一面銀世界、天気が悪く吹雪いていればそこは地獄の世界。
それが真冬の蔵王の姿です。
天気予報とにらめっこをして、ここぞという日に行ってみましょう!
帰りに蔵王温泉に立ち寄ろう
蔵王に行った際の楽しみのひとつに温泉があります。
蔵王に登ったら、帰りはぜひ蔵王温泉に立ち寄りましょう。
大自然の中にある大きな露天風呂が有名です。
コバルトブルーの色をした温泉が段々畑みたいに階段状になっている様はまさに圧巻です。
下に行くほど徐々に温度が下がるので、お好みの温度の風呂につかりましょう。
一応外から風呂場の方は見えないようになっていますが、実際に入ってみると、何の仕切りもないオープンな感じのお風呂になっています。
大自然のど真ん中でとても開放的な気分になれる温泉です。
ありそうでないとても野趣あふれる温泉です。
蔵王に行った際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は蔵王について書いてみました。
この山も百名山の中でも屈指の楽に登れる山のひとつです。
登山初心者でも登れる百名山については、こちらの記事で10座紹介しています。
シンボルの御釜を眺めながらのんびりと山頂を踏んで、帰りには麓の蔵王温泉につかって帰る。
まるで観光気分で登ることのできるとってもゆるい山です。
とはいえ、2,000m近い標高のある山なので、急激な天候の変化や気温差には注意が必要です。
夏山であっても防寒具やレインウェアなどのアイテムは必ず持っていく様にしましょう。
また蔵王は、冬になると有名な樹氷でも人気の山です。
麓からロープウェイに乗って気軽に見に行くことができます。
ただしそこは厳しい冬山の世界なので、天候のいい日を狙っていくのがおすすめです。
夏も冬も楽しめる蔵王山。
また近いうちに行ってみたいと思います。
今回は以上です。
ではまた。
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