【登山歴9年が解説】僕がプロモンテVLシリーズのテントを使い続ける理由

テント
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初心者
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今年こそテント泊を始めようと考えているけど、どのテントにすればいいのか決められない

初心者
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おすすめのテントがあればその理由も含めて教えてほしい

こんな悩みにお答えします。

この記事を読んで、登山用のテント選びの参考にしていただければ幸いです。

それでは数多くあるテントメーカーの中でも、実際に僕が長年使用しているプロモンテのVLシリーズにフォーカスして解説していきますね。

テント泊に必要な装備全般について知りたいなら、こちらの記事を読んでください。

テント泊初心者向けのテント場を知りたいなら、こちらの記事を読んでください。

<本記事の信頼性>

・筆者は登山歴9年。

・日本百名山を80座登った実績があります。

・背伸びをしない文章を心がけています。

プロモンテは登山用テントの定番のひとつ

これからテント泊を始めようと考えている人は、まずはじめにどのテントにするかを考えるかと思います。

そして実際に調べてみると、

登山用のテントは多くのメーカーから発売されているということを知って、迷ってしまうわけです。

でも、昔から多くの登山者に使われていて実績のあるテントはというとそれほど多くはありません。

実際のテント場でよく見かけるテントのメーカーはというと、

・モンベル

・アライテント

・プロモンテ

・ニーモ

・エスパース

あたりではないでしょうか。

ちなみにニーモ以外は全て国産メーカーです。

その中でも特に多く見かけるのがモンベルとアライテント。

いってみれば山岳テントの二大巨塔です。

その次あたりに多く見かけるのがニーモ。

そして、その次がプロモンテといった印象です。

モンベルやアライテントはみんなが使ってるから間違いない、ニーモはデザインがお洒落といった理由で買う人が多いと思います。

一方、プロモンテのテントの方はというと、

実際に使っていると使っているとたまに玄人登山者っぽいおじさんに

「いいテント使ってるね」

と言われます。

プロモンテは別に珍しいテントではないのですが、昔からの信頼と実績があるということを物語っているんだといつも思います。

なので、テントを選ぶ際にメーカーで迷ったら、プロモンテを候補に入れておくと失敗はしないはずです。

✅ポイント

①迷ったら信頼と実績のあるプロモンテを候補にしよう。

②ベテラン登山者も評価しているので安心です。

VLシリーズがちょうどいい

プロモンテ(PuroMonte) 超軽量山岳テント

プロモンテブランドには、用途によって様々なテントが用意されていますが、結論からいうとVLシリーズがいいということになります。

プロモンテから出ているテントのうち代表的なものを挙げると、こんな感じです。

①軽量、コンパクト、素早い設営などを重視する「VBシリーズ」

②軽量、コンパクト、快適性をバランスよく備える「VLシリーズ」

③耐久性を重視しつつ、コンパクト性も追求する「VSシリーズ」

この中でVBシリーズだけ唯一シングルウォールです。

シングルウォールは、テントの生地一枚でテントの室内と外とが隔たれた状態になっています。

無駄のない設計なので、重量が一番軽く設営も楽なのですが、結露が発生しやすいという弱点があります。

テントの中で過ごしていると、テントの内部と外部との気温差が大きくなるので、生地一枚で外と隔てられたシングルウォールテントだと必然的にテント内部に結露が生じるわけです。

それがVLシリーズやVSシリーズなどのダブルウォールテントになると、テント本体の上にフライシートを一枚被せることになるので、テント内部に結露ができることがとても少なくなります。

なので、VBシリーズはベテラン向きで、それ以外は初心者から一般向きといえます。

次にVLシリーズとVSシリーズの違いです。

決定的な違いは、フライシートの厚さです。

VLシリーズのフライシートはとても薄いので軽いのに対し、VSシリーズのは厚めなので耐久性はあるけれども少し重くなります。

重さで比較すると、2人用テントの場合、VLシリーズの方が400グラムほど軽くなります。

しかもフライシートの生地が薄い分、コンパクトに収納することができます。

つまり、VLシリーズの方がコンパクトに収納でき、かつ軽量だということです。

ちなみに、収納に関していえば、VLシリーズだとモンベルやアライテントの商品よりもコンパクトに収納することができる点で、メーカー間でのアドバンテージもあります。

ということで、

結論は、バランスの取れたVLシリーズがちょうどいいということになります。

✅ポイント

①軽量かつコンパクトに収納できる。

②ダブルウォールなので結露に強い。

→バランスがいいVLシリーズがおすすめ

→競合メーカーとの比較してもコンパクトに収納できる。

オールシーズン使える

VLシリーズを含むプロモンテのテントは、オールシーズン使えるのが特長です。

登山用テントの中には、低地での設営を想定してテント本体のほとんどがメッシュ生地でできているものあります。

しかし登山でテントを張る場所は、昼間は暑くても夜になると冷え込むような所がほとんどなので、メッシュ生地でないものを選ぶのがおすすめです。

冬山はやらなくても秋山まではやりたいという人はとても多いです。

紅葉を見にいく季節は、場合によっては外気が氷点下になることもあります。

こんな時にテント本体がメッシュのものだとしたら、

とても心細いですよね😂

その点プロモンテのテントなら寒さ対策は万全です。

また、出入り口付近はファスナーを開けると一部メッシュにすることもできるように設計されているので、暑さ対策も万全です。

あと冬用の外張りというシートをさらに被せると、冬山にも対応できる柔軟性も備えています。

プロモンテ(PuroMonte) VL・VSシリーズテント用 外張 (VL・VS 2人用外張) VL25S

つまり、プロモンテのテントは、登山でオールシーズン使える汎用性の高いテントだといえます。

長辺に出入口がある

登山用のテントは平面が長方形に設計されているものが多いです。

そのため、出入口が長辺にあるものと短辺にあるものとに分かれます。

プロモンテのテントは長辺に出入口があります。

高橋庄太郎の山MONO語り

どちらにも長所と短所があります。

短辺に出入口があるものは、風が強い時には風を受ける面積が小さくなるのでテントが飛ばされにくいという利点がありますが、出入口が狭いのが難点です。

短辺が特に短い一人用のソロテントを見ると、その狭さが本当によく分かります。

一方、長辺に出入口があるテントはというと、風が強い時は不利になりますが、出入口付近が広いというのがメリットです。

出入口が広いと何が良いか。

フライシートとテント本体の間にできる「前室」に靴やトレッキングポールなどの荷物を置く場所を確保することができます。

また、テントの中にいながらにして、外で食事の調理をしやすくなるといった多くのメリットが生まれます。

強い風の影響を受けるのはテントの出入りをする時に限られます。

総合的に見ると、やはり長辺に出入口があるタイプのものの方が使いやすいと個人的には感じます。

長辺に出入口があるプロモンテのテントは、使いやすいということになります。

初心者でも組み立てが簡単

設営が簡単なのもVLシリーズの特長です。

VLシリーズはいわゆる吊り上げ方式のテントです。

高橋庄太郎の山MONO語り

多くメーカーでは、テントの本体にあけられた穴にポールを通すことでテントが自立するように設計されています(スリーブ式)。

別に難しい作業ではないのですが、

穴に棒を通すのって単純に面倒くさくないですか?

と僕は思うわけです。

特に雨に降られた日なんかは、ポールが濡れてベトベトしてなかなか設営が進まないなんてことになりますよね。

その点、ポールをテント本体の四隅に差し込んで骨組みを作り、その骨組みとなったポールにテント本体に付けられたフックを引っ掛けていって自立させるという方法を採用しているVLシリーズって良くないですか?

吊り下げ式は設営が楽チンなので、テント泊初心者には特におすすめです。

プラス1人用が購入の目安

次は人数の話です。

これはプロモンテのVLシリーズに限った話ではありません。

テントを買うなら何人用のものを買えばいいかという問題です。

結論からいうと、プラス1人用のものを買いましょう。

1人でテント泊をするなら2人用のテントを、2人なら3人用のテントを買いましょうということです。

なぜならプラス1人用でないと何かと手狭になるからです。

ただ単にテントの中で人が寝ることだけを考えるのなら別に気にする必要はありませんが、テントの中には荷物も置かなくてはいけません。

登山のテント泊では、オートキャンプと違って荷物を車の中にしまっておくということができません。

荷物を置く場所を確保するとなると、やはりプラス1人分のスペースが必要になります。

ソロテント泊ならまだいいかもしれませんが、2人以上となると、荷物置き場の確保はより重要性が増してきます。

また山小屋に泊まらずにせっかくテントという「個室」で過ごすことができるのだから、少しでも快適にテント泊をしたいものですよね。

登山の世界では最近は何かと軽量・コンパクト化の流れがあるようですが、広さという快適性はあまり削らない方がいいですよ。

軽量かつコンパクトなものでプラス1人用のテントを買うというのが、ひとつの目安となりますので、ぜひ覚えておいてください。

ここは直してほしい【改善点】

あまりおすすめポイントばかり説明していると嘘みたいに聞こえるかもしれませんので、最後に改善してほしいことを1点付け加えておきます。

それは、めくったテントをまとめるヒモが長すぎるということです。

ヒモが長いと何が問題なのか。

テントを巻き上げてまとめると、ヒモが長いせいで、テントの生地が垂れ下がってきます。

高橋庄太郎の山MONO語り

垂れ下がった生地は、テントを出入りする時に体にあたって邪魔になるので、結構気になります。

また、テントを巻き上げてテントの中から外の景色を眺めたい時も垂れ下がった生地はやっぱり邪魔になります。

なので、ここはぜひメーカーに改善してほしい点です。

ただし、結んでみたり、ヒモを切って短くすることで、カスタマイズすることで改善することは可能ですので、それほど気にすることはないかと思います。

一応普段使っていて一番気になるところだったので、お伝えしました。

まとめ

今回は僕が長年愛用しているプロモンテのVLシリーズのテントについて解説してきました。

VLシリーズの良さを分かってもらえたでしょうか。

プロモンテは信頼と実績のある国産のメーカーなので、選ぶメーカーとしては心配は無用でした。

プロモンテにも様々なシリーズのテントが販売されていますが、軽量でかつコンパクトに収納ができて、結露に強いダブルウォールタイプのVLシリーズが特におすすめです。

またVLシリーズに限らずプロモンテのテントはオールシーズン使え、また出入口が長辺に作られているので、総合的にみてとても使い勝手のいいテントでしたよね。

あと他の多くのメーカーと違い吊り下げ方式を採用しているので、テント泊初心者でも短時間で簡単に設営ができるというのもポイントでした。

世の中にはいろんな山岳用のテントが販売されているので、選び出すと正直キリがありません。

登山用のテント選びで迷ったら、この記事を参考にしてみてください。

今回は以上です。

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