百名山をそこそこ登ってきて、北アルプスもいくつか登ってきた人は多いと思います。
でも、北アルプスの北部、富山県にある山となると何だか遠くて大変そうだというイメージがありませんか。
そして、なかなか登れずにいたんじゃないですか?
例えば、薬師岳や黒部五郎岳。
そもそも登山口が遠いから、バスでも車でもちょっと行きづらいなんて思うかもしれません。
実際、間違いなく遠いです。
これは本当です。
でも、これはそこそこ登山経験のある人であれば、クリアできることだと思いますので、頑張ってください。
としか言えません。
まだちょっと、という人は、もう少し経験を積んでからチャレンジしてください。
でも大丈夫です。
私も登山駆け出しの頃は、片道100Kmの車の運転でもひいひい言ってましたので😂
それが今では片道400超でも運転できてますよ。
前置きが長くなりましたが、これから北アルプスの薬師岳や、さらには黒部五郎岳にも登りたいと考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
薬師岳に登れれば、黒部五郎岳にもきっと登れるようになりますので😁
<この記事の信頼性>
・筆者は登山歴9年。
・これまで日本百名山をガイドやツアーなしで80座登ってきた実績があります。
・背伸びをしない分かりやすい文章を心がけています。
北アルプス薬師岳に登るには折立登山口から
北アルプスの薬師岳に登るには、行こうと思えば縦走ルートなどいくつかのルートがあります。
でも、薬師岳にただ登るというのであれば、折立登山口以外に選択肢はないでしょう。
まずは折立登山口までの入り方です。
これはマイカーで行く場合の話ですので、電車とバスで行く場合は、飛ばして次の項目から読んでください。
初めて折立登山口に行く場合、やはり気がかりなのは登山口までのアクセスの方法です。
折立登山口に行くには、有峰林道を通らなければいけません。
有峰林道は有料道路で、岐阜県側と富山県側を合わせて合計3つの入り口があります。
名古屋方面から来る人、東京方面から来る人と限らず、ほとんどの人が利用するのが、富山県側から入る小見線です。
小見線は、北陸道立山インターで降りて行くルートです。
小見線一択と考えておけば、間違いないです。
調べると分かりますが、それ以外のルートは現実的ではありません。
有峰林道は、通行できる期間が限られているほかに、通行できる時間にも制限があります。
ゲートの開門は、朝6時です。
朝一に折立登山口に着くためには、朝6時前に有峰林道ゲート前に到着して待機する必要があります。
開門近くになると長い行列ができますので、5時くらいをめどに着いておくといいでしょう。
後ろの方に並ぶと、登山口から遠い駐車場になりますので😅
有峰林道まで行くのに家から近い人という人は、かなり少数派だと思います。
大半の人は運転がかなり大変ですが、そこは頑張りましょう❗️
みんな頑張って来てますよ😄
有峰林道についての詳しい情報は、ありみネットの林道情報に記載されていますので、参考にしてください。
まずはコースタイムで太郎平小屋に着く事が目標
折立から太郎平小屋までは、コースタイムで5時間です。
まずはコースタイム内で歩けることが目標です。
太郎平小屋までの道のりですが、結構急です。
もちろん登山道はしっかりと整備はされていますが、段差が多いうえ、ゴロゴロとした石の上を歩くことも多いため、歩きやすくはありません。
ちなみに上高地から涸沢まではコースタイムが6時間です。
こちらの方が時間は長いですが、道がとても歩きやすいので、楽に登れます。
ということで、折立から太郎平小屋までの道のりは楽ではありません。
でも、薬師岳や黒部五郎岳へは、太郎平小屋を拠点に登山をすることが前提です。
ここをクリアできることが、その後の登山ができるかどうかのバロメーターになりますので、頑張りましょう。
薬師岳に登ろう
太郎平小屋に着いたら、早速宿泊の手続きを済ませましょう。
またこの小屋では、登山届を出すことができますので、まだ出していない人はここで書いて提出しておきましょう。
もし早く小屋に着いて体力が残っているなら、その日のうちに薬師岳にも登れるかもしれません。
ちなみにですが、テントを担いで登ってくる人も多いのですが、体力に自信がある人以外は小屋に泊まることをおすすめします。
テント泊の人はみんな死にそうな顔をして登っていきますよ😅
おっと💨薬師岳に登る話でしたね。
太郎平小屋から薬師岳までピストンすると、コースタイムで5時間半くらいかかります。
朝7時に折立登山口を出発して、コースタイムで太郎平小屋に着くと、12時です。
お昼や途中の休憩を含めると、ここからさらに薬師岳に登るとなると、小屋に戻って来るのは18時頃になってしまいます。
小屋の夕食に間に合わなそうですね。
なので、コースタイムペースの人は、初日は小屋に宿泊して、翌日に薬師岳に登りましょう。
薬師岳までの道のりですが、難しいところも、険しいところもありません。
薬師峠を過ぎたあたりから少しだけ急に登りますが、基本的には淡々と登っていけば着いてしまうというイメージです。
太郎平小屋を出て薬師峠を過ぎると、薬師平までは沢沿いに少し急勾配に登っていきます。
薬師平に着くと、たおやかで雄大な薬師岳の姿が現れます。
ここで一服するといいでしょう。
ここからは眺めはいいのですが、だらだらと延々と登っていく感じになります。
薬師平から1時間ほど登ると薬師岳山荘に到着です。
薬師岳山荘では名物の「あんみつ」をぜひ食べましょう。
山頂へはさらにここから1時間です。
変化に乏しいので長く感じるかもしれませんが、頑張ってください。
私が登った時は、少しガスっていて、たまたま雷鳥に出会えて気が紛れました。
もしガスったら、チャンスですよ😄
あと本当の山頂の前に偽ピークがあります。
知らないと少しへこむので、予めインプットしておきましょう。
偽ピークを過ぎると、あとは登らず、奥へ奥へと進んでいく感じになります。
斜め下にカールをいくつか見ながら進むと、ようやく薬師岳山頂に到着です!
お疲れ様でした。
あとは太郎平小屋まで戻ってもう一泊するか、そのまま下山しましょう。
これで折立から入山して、太郎平小屋を拠点に薬師岳に登ることができました。
薬師岳に登るのが滅茶苦茶大変だったという人は、もう少し経験を積んだ方がいいかもしれません。
普通に登れたという人は、次は黒部五郎岳に登ってみましょう。
黒部五郎岳に登るコツを別の記事でまとめいますので、あわせてお読みください。
まとめ
北アルプスの薬師岳に登れるようになると、黒部五郎岳にも登れるようになります。
まずは薬師岳に登ることから考えましょう。
登山口は折立登山口の一択です。
太郎平小屋までは急登なので大変ですが、ここを乗り越えるのがスタートラインです。
テント泊は体力的にきついので、山小屋泊がおすすめです。
太郎平小屋に泊まると、薬師岳に登りやすいです。
薬師岳に登れたら、次は黒部五郎岳にチャレンジしましょう!
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