【山開きの時期がオススメ】百名山越後駒ヶ岳の登り方を解説

百名山
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百名山に登っているからそろそろ越後駒ヶ岳に登りたいけど、歩行時間が長いみたいだし大変そうだから、なかなか登れない。

越後駒ヶ岳に登るのにおすすめの時期や登り方があれば、教えてほしい。

百名山を登っている人なら知っていると思いますが、越後駒ヶ岳って調べてみるとどうやらロングルートなので、大変そうなんですよね。

でも、登る時期や登り方にさえ気をつければ、意外と登れてしまいます。

本記事を最後まで読んでいただければ、越後駒ヶ岳に登るイメージができるはずです。

最後までお付き合いください。

<本記事の信頼性>

・筆者は登山歴9年。

・日本百名山をガイドやツアーなしで80座登った実績があります。

・背伸びをしない分かりやすい文章を心がけています。

越後駒ヶ岳に登るなら山開きの時期がおすすめな理由

越後駒ヶ岳に登るなら、ズバリ「山開きの日」に登るのがオススメです。

越後駒ヶ岳の山開きは、毎年6月下旬の日曜日です。

詳細は、魚沼市観光協会のホームページをで確認してください。

登山適期は6月中旬から10月下旬くらいまでと長いのですが、いろんな要素を考慮すると、「山開きの日」に登るのがいちばんのオススメになります。

その理由を順に解説していきますね。

まずは、気温について。

登山というと7月や8月などの夏山の時期を想像するかと思います。

北アルプスの3,000m級の山に登るのなら問題ないですが、標高2,003mの越後駒ヶ岳にはこの時期だと暑すぎます。

しかもメインの登山口となる枝折峠(しおりとうげ)から登ると、樹林の少ない尾根筋をほぼ歩くことになるので、熱射病の危険もあります。

それが山開きの6月下旬頃なら暑さもだいぶ和らぎます。

気温に関して言えば、9月から10月あたりもいいかもしれません。

ただし、秋は日照時間が短くなるので、注意が必要です。

メインルートで歩くとコースタイムで往復11時間のロングルートです。

日没が早い秋は、健脚の人向きと言えます。

ちなみに国立天文台のホームページで調べると、6月下旬と10月下旬の日照時間の差は、なんと3時間半でした。

脚力にあまり自信のない人は、日照時間の長い6月に登るのがいいですよね。

あと、おまけ的な話ですが、山開きの日に越後駒ヶ岳に登ると、頂上直下の駒の小屋で記念のお札がもらえます。

やはり「気温」、「日照時間」、「記念品」の三拍子がそろった6月に登るのがオススメですよね。

登山ルートは枝折峠からが基本

次に登山ルートのお話です。

実は越後駒ヶ岳の登山口は3つあります。

でも、道の整備状況や入山者の数を考慮すると、枝折峠から登るのが一般的ですしオススメです。

枝折峠は標高1,065mあります。

越後駒ヶ岳の山頂が2,003mですので標高差は1,000mを切ります。

一般的な登山としては標高差は多くないわけですが、片道7kmほどと距離が長いのが曲者です。

地図を見るとコースタイムは11時間とあるので、一見すると日帰りが難しいようにも感じます。

でも実際に歩いてみると早い人だと8時間、かかっても9時間もあればピストンすることができます。

なので、日照時間の長い時期に夜明けとともに出発すれば、日帰りすることも十分に可能です。

とはいえ、一日8〜9時間の長時間歩行になるので、かなり疲れます。

そのあたりの覚悟は必要ですので、覚えておいてください。

山小屋や旅館も積極的に利用しよう

先ほど、越後駒ヶ岳に登るには8〜9時間ほど必要になり、夜明けとともに登れば日帰りも可能だというお話をしました。

とはいえ、一日8時間や9時間の登山となると、体力的にはかなりキツいものがあります。

時間や費用に余裕があるのなら、無理に日帰りをせずに山小屋や麓の旅館に宿泊するというのもひとつのプランとしてオススメです。

肩の小屋に泊まる

越後駒ヶ岳山頂まであと30分のところに「駒の小屋」という山小屋があります。

一泊2,000円、収容人数は50人です。

管理人は常駐しますが、素泊まりのみで寝具の用意もありませんので、食料とシュラフを持参する必要があります。

ここに宿泊すれば、越後駒ヶ岳の登山がとても楽になります。

往復8〜9時間だった歩行時間が半分に短縮されるわけですからね。

日照時間の短い秋に登る場合や、公共交通機関で来るため朝一に登山口に着くことができない場合などは、ぜひ駒の小屋に宿泊して時間に余裕のある登山をするようにして下さい。

銀山平温泉に泊まる

駒の小屋には泊まらず日帰りをしたい。

でも、登山の前か後には山の近くで宿泊をしたい。

そんな人には、越後駒ヶ岳の麓にある銀山平温泉という温泉場で宿泊することをオススメします。

銀山平温泉から登山口の枝折峠までは車で30分程度です。

なので、前日に宿に泊まっていれば、簡単に夜明けとともに登山を開始することができます。

前日においしい食事と温泉を堪能してから越後駒ヶ岳に登る。

とてもいい山旅になりそうです。

あと、もうひとついいお話があります。

銀山平温泉の旅館に泊まってツアーに申し込むと、同じく百名山の平ヶ岳のプリンスルートの登山口までバスで送迎してもらえるというものです。

プリンスルートは往復6時間ほどで平ヶ岳に登ることができる最短ルートです。

この登山道へはマイカーや公共交通機関では行くことができず、銀山平温泉の旅館に泊まった人だけが利用できるルートです。

つまり、1日目に日帰りで越後駒ヶ岳に登った後に銀山平温泉に泊まり、翌日には平ヶ岳にも登ることができるということです。

百名山のコンプリートを目指している人には朗報ですよね。

難関の平ヶ岳をプリンスルートで登る方法について解説しているこちらの記事もあわせてお読み下さい。

<ガイドツアーのすすめ>

自分だけでは越後駒ヶ岳に登るのが自信がないという人は、登山ガイドツアーをうまく利用しましょう。

ガイドツアーは天候に柔軟に対応できないなどのデメリットはありますが、現地までの交通手段や山小屋などの手配をしてくれます。

また登山中のペース配分の維持をしてくれたり難所などでのアドバイスをもらえたりしてメリットはかなり大きいです。

クラブツーリズムは登山ガイドツアーを豊富に取り揃えています。

クラブツーリズムのガイドツアーから探す

リンク先から「山旅・スポーツ」→「日本百名山特集」とクリックしていくと百名山の一覧が出てきて、お好みのツアーを探すことができます。

まとめ

いかがでしたか?

ロングルートでどうしても足が遠のいてしまいがちな越後駒ヶ岳に登るイメージはできましたか?

ポイントは、こうでしたよね。

標高が低くコースタイムの長い越後駒ヶ岳に登るには、気温がそこまで高くなく、それでいて日照時間が長い6月に登るのがオススメでした。

日帰りで行くと1日8〜9時間ほど歩くことになるので、日照時間の短い秋に登る人や日帰りでは体力的にきつい人は、山頂直下の駒の小屋に宿泊すると、だいぶ楽に登ることができましたよね。

また、1日目に越後駒ヶ岳登った後に麓の銀山平温泉に泊まると翌日にはあのプリンスルートから平ヶ岳にも登ることもできちゃいます。

ポイントをおさえて登れば決して難しくない山なので、ぜひ自分にあった登り方で越後駒ヶ岳に登ってみて下さい。

今回は以上です。

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