登山を始めようと思っているけど、いまいちピンと来なくて、、、
何か後押しをしてくれるものはないかな?
登山を始めるのに最初に読んでおくといい本はないかな?
こんな悩みを解決できる記事になっています。
登山初心者におすすめの本とは
近年登山の人気が再燃してから何年も経ちますが、今のところ衰える気配はなさそうです。
そして、本屋に行けば登山に関する本や雑誌もたくさん並んでいます。
これから登山を始めようとする人は、本で登山を始めるキッカケを探しているかもしれません。
雑誌を読んでみたりしても、その時によって特集されている内容が違ったりして、いまいちピンと来ないなんて経験を実は私もしました。
そこで、この記事では、登山をこれから始めようと考えているけど、あともう一歩踏み出せないでいる人にぜひ読んでもらいたい本をご紹介します。
漫画編
まずはじめは、漫画編です。
登山というのは、きつい、汚い、男臭いなんていうイメージがある人がいまだに多いんじゃないでしょうか。
読めばそんなイメージがなくなる、女性が書いた山漫画をご紹介します。
山登りはじめましたシリーズ
すべての山に関する本の中で、一番のおすすめは、鈴木ともこさん著の「山登りはじめました めざせ!富士山編」と鈴木「山登りはじめました2いくぞ!屋久島編」の2冊です。
著者の鈴木ともこさんが、自身が登山初心者のころに登った山での出来事を、漫画仕立てでエッセイとしてまとめています。
漫画なので内容にとても入りやすく、それでいて情報量がとても多いことに驚かされます。
登山初心者が抱えている不安や悩みを分かりやすく描写しているので、初めての人でも何度もうなずくこと間違いなしです!
この漫画を読んでいると、山に登ることはもちろんのこと、山でご飯を食べたり、お土産を買ったり、温泉に入ったりと、山に登ると経験することを一度に体験しているような気分にさせてくれます。
ちなみに鈴木ともこさんはもともと運動が苦手で虫も嫌いだったそうです。
それでも山登りを楽しめることをこの本の中で表現されています。
まったくのゼロからぐっと登山に引き寄せられること間違いなしです。
繰り返しますが、オススメです。
私はこの本を9年前に購入しましたが、いま読み返してみても、やっぱり面白いです。
登山を始めてしばらくの間は、この本がバイブルになるはずです。
実際、私はいくつかの山はこの本の内容をそのまま真似て登りました。
あした、山へ行こう!
漫画でもうひとつオススメなのが、鈴木みきさんが書いている山漫画です。
同じ鈴木さんでもこちらはみきさんの方です。
鈴木ともこさんの方は、色使いやら漫画の書き方がとても女子力が高いのに対して、みきさんの方は、モノクロ漫画で、絵の方も脱力系といった感じです。
好みに応じて読んでみるといいですよ。
鈴木みきさんのシリーズのいいところは、内容が分かりやすいのはもちろんのこと、多くの山漫画を出版しているところです。
山登りを始めるきっかけ、山小屋の話、山ご飯の話、地図の話、テントの話などなど。
ひと通り読んでみると、楽しみながら何となく山登りのイメージが湧いてくるといった感じです。
鈴木みきさんに関しては、最近は田舎への移住に関する漫画が人気のようです。
鈴木ともこさんと鈴木みきさんの本は、これから登山を始めようと考えている人には、ぴったりの本ですよ。
漫画なので、とても読みやすいですし、男性でもまったく無理なく入っていける内容なので、本当にオススメです。
登山教本編
漫画の次は登山教本です。
漫画で登山に行きたい気持ちが高まって、もう少し具体的に知りたくなったら読むといいのが、登山教本です。
登山入門 (ヤマケイ・テクニカルブック登山技術全書)
登山教本というのは、探してみると意外とないのが実情です。
教科書のように、ひとつひとつ丁寧に登山のことを順番に解説してくれている本です。
その中でオススメなのが、登山入門 (ヤマケイ・テクニカルブック登山技術全書)です。
登山の基礎の基礎から、多くの写真や図を使って解説がされているので、初めての人でも安心して登山について学ぶことができる良書です。
雑誌などはあるテーマについて詳しく書いてあったりするのですが、体系的な知識を学べる登山の本は意外と少ないのです。
この本ですが、検索をすると、最近では新品で出てこないので、絶版になったのかもしれません。
中古でもいいので、手に入れておきたい一冊です。
代わりに「ヤマケイ登山学校 登山入門」という本が新たに出版されているようです。
もし見つからなければ、代わりにこちらを読んでも同じ効果があるかと思います。
山道具編
次は山の道具編です。
さぁ、これから山に登るぞ、となった時に切ってもきれないのが、登山道具です。
登山用の道具について書かれた良書を紹介します。
山道具 選び方、使い方
カリスマ山岳ライターの高橋庄太郎さんが書いた本です。
高橋庄太郎さんは、数々の山雑誌での執筆や山のイベント、テレビなどでも活躍されていますので、内容については大変信頼できるものとなっています。
この本は、もともと雑誌PEAKSに連載されていた記事を一冊の本にまとめられたものです。
登山靴、ザック、レインウェア、テント、その他諸々の登山道具について網羅的に書かれています。
まさに登山道具の図鑑のようです。
山道具について調べたら何でも解決できるといった感じです。
具体的な商品の紹介ではなく、なぜこの道具が必要か、この道具を選ぶ際のポイントは何かが分かりやすく書かれています。
登山初心者だけでなく、その後もずっと手元に置いておきたい一冊です。
小説編
次は小説からのアプローチです。
具体的な話もいいけど、小説を読んで山の世界に浸ってみたい、という人にはオススメです。
孤高の人
孤高の人は漫画化もされているので、知っている人も多いんじゃないでしょうか。
実在した主人公の加藤文太郎は、会社員でありながら、盲目的に登山に没頭していき、最終的には冬の槍ヶ岳の難コースで凍死するまでストーリーが描かれています。
加藤文太郎は、これまで登山はごく限られたエリートだけができるものとされていたのを、ごく普通の会社員でもできることを示しています。
仕事をしながら登山をしている人なら、うなずけることがたくさん描写されています。
山に登ると人はこうやって登山にハマっていき、やがては中毒になるのか、ということが分かります。
なぜ人は山に登るのかが分からないという人にとっては、ひとつのヒントが隠されているかもしれません。
凍
世界最強のクライマーとも言われる山野井泰史さんが、ヒマラヤの難峰ギャチユンガンを登攀した際の記録を作家沢木耕太郎がつづった名著です。
ヒマラヤといってもエベレストくらいしか知りませんよね。
ギャチユンガンって、どこ?なに?
そんなイメージしかないと思います。
でも、本書を読むとまるで実際の世界に自分がいて、ヒマラヤの雪山をクライムしている錯覚に陥ります。
標高数千メートルの崖っぷちでザイルで宙吊りにされたテントの中で寝る。
凍傷になり指の感覚がなくなりながらも登頂し、生死を彷徨いながらも帰還をする。
登山の厳しさの極限状態の世界に入っていくことができます。
アクション映画を見ているよりも何倍もスリルがありますよ。
登山経験のない人でも読める一冊です。
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